2008年 05月 06日 ( 1 )

6日のあやめ、10日の菊

この間5月4日の丸山茂樹先生(I.C.NAGOYA校長)とのビジネスランチでは、僕が普段話題にしない(できない?)政治・国際関係・経済など言わば「大文字」のテーマも話し合った。日常生活や普段の仕事、趣味などは「小文字」。ここでの「大文字」「小文字」は、高下があると言うのではなく、マクロ経済・ミクロ経済のような言い方のつもりです。

福田ジュニア内閣はずいぶん支持率が低下し沈没寸前。その福田首相、「留学生30万人計画」ってのをブチ上げている。かつて中曽根内閣時代に「留学生10万人計画」があり、これは実現した。「30万人」は人気挽回を狙っての提言ではなく、彼としては日本の近未来を憂えてのことだろう。数字だけ一人歩きせぬよう、実現に向けてしっかりと30万人留学生のための環境整備をしてほしいものです。聞くところによると、国立大学のいくつかの留学生センター、機能不全に陥っているとか。
外国人観光客が増えている。富山も台湾・韓国からの観光客を中心に立山黒部やスキー場が人気だそうな。また、ソフトパワーのコミック・アニメ・ゲームもずいぶん海外に人気がある。外国人観光客もソフトパワーも結構なことだけど、なんだかそれ以外の魅力ある日本がなくなりつつある。原因は、労働力不足の深刻化・金融経済システムの混乱・孤児化する日本外交・政治の迷走、更には何が起こっても不思議でなくなりつつある「安全神話」の崩壊、導入してはいけないところへの競争原理導入など。
世界の中での日本を考える。アメリカは自国のことで精一杯で日本を足手まといに疎ましく感じていくことだろう。EU諸国やロシアは対米中とのバランスパワー競争のために日本を利用し、日本にもはやその価値がないと判断するとあっさり切って捨てる。アジア地域においては、巨龍・巨象は国内の混乱は途中あるにせよ着実に力を伸ばしていき、日本抜きが可能になっていく。東南アジア諸国は日本よりは中国との結びつきを選んでいくだろう。南アジア諸国はインドの発展と連動した成長を望むだろう。西アジアは「原油」という言わば日本の生殺与奪権を握り続ける。
思えばマハティール時代に「ルック・イースト」が謳われていた頃がターニングポイントだったのかもしれない。

6日のあやめ、10日の菊。後手後手に回っている日本の政治・外交・経済政策・教育改革。時間を戻すこともリセットすることもできないのだから、現時点での最善手が何かを考えて取り組むしかないことばかりだけど、日本の漂流(日本経済新聞が「漂流する日本」という読みでのあるシリーズをこの間まで連載してた)はいつまで続くのだろうか。
6日のあやめ、10日の菊、おまけに26日のクリスマスケーキ^^、15日のチョコレート^^を東洋の小国日本に差し上げたいって言ったら、ボク、非国民になるか。

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
寺山修司(1935-83)にこのように歌われた日本。「や」が疑問か反語かはともかく、「祖国」を歌にできた時代であったことは確か。
5月4日は寺山の祥月命日。今寺山が生きていたら72歳-彼は今の日本をあの独特の青森訛りでどのように語るだろうか。少なくとも「後期高齢者」って言葉をクソミソ、は確実(激爆)。
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by tiaokumura | 2008-05-06 21:22 | このブログのこと | Comments(2)