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神島達郎先生「山田先生と日本語」(山田孝雄文庫公開講座第3回)

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富山高校生時代、国語は上杉先生(国語科主任だったか)・神島先生・大間知先生、漢文は中川先生に習ったと記憶する。上杉重章先生神島達郎先生は(当時の)東京教育大学のご出身で、お二人のようになりたかったのが僕が東京教育大学に進学した理由の一つである。ボクは結局花の東京の誘惑に負けて(恥)、富山高校国語科教師になることは叶わなかった。歴史と同じく人生にも「たら」「れば」は禁句なのだろうが、もし僕が「順調」に大学生活を終えていれば、ひょっとして今頃は、高校国語教師を定年退職し悠々自適の年金生活を営んでいたやも知れぬ(激爆)。
今日11月1日、約45年ぶりに神島先生の「授業」を受けてきた。先生は僕と一回り以上違うだろうから、御年70代半ばだろうか。時折左10度に顔を傾げしかめっ面で語られる様子、記憶をたどるか確認されるかでしばし間をおかれる態度は、かつてとお変わりない。先生は僕が在学中に稲垣姓から神島姓に代わられた。ご結婚されたのである。当時の口さがない悪ガキ高校生たちは「いづれの御時にか、女あまたさぶらひ給ひける中に、ただ一人の女性(にょしょう)ぞ選び給ひける」などと言ったものである(爆)。どうして・どんな時に・誰といっしょだったかもう全く忘れたが、新婚間もない神島先生の御宅をご訪問したことを覚えている。
先生は時々歌舞伎その他について地元の北日本新聞に記事を寄せられており、活字でお目にかかることはあったが、今回実に久しぶりに直接お目にかかった。先日の北日本新聞に先生による「山田孝雄文庫公開講座」の案内記事が載っていて、全3回の内2回は仕事の関係で受講できず、3回目の講座を事前申し込みし今日受講した。題して「山田先生と日本語」。
講座は、神島先生の識見による山田孝雄「七冊の国文法研究の大著」を実物を示しながらのご説明、『日本文法論』『日本口語法講義』の先生による朗読解説など。碩学の先生の今日の授業には、人物では森鴎外・上田万年・石川啄木・谷崎潤一郎・和辻哲郎・角川源義・橋本進吉・時枝誠記・大野晋・北原保雄ら、古典では記紀・万葉・源氏・平家などが登場した。郷土が生んだ偉人・山田孝雄に対する先生の尊敬の念がこもったすばらしい90分の授業であった。

神島達郎先生、本日はありがとうございました。
いつまでもお元気でお過ごしください。
またお会いできる日を楽しみにいたしております。

by tiaokumura | 2008-11-01 15:04 | 富山 | Comments(0)


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