わが家は日本全国夜型生活進行中の日本にあって珍しい部類に入るでしょうね、夕食の定刻は
午後6時です。うちはもともとが農家で、季節や農繁期・農閑期によって夕食時間が±1時間くらい変わったんですが、今は夏場は6時に食べています。サラリーマン世帯には信じられない時間帯の夕食でしょうね^^。
今日の夕食でアユ塩焼き8尾、同じくアユ唐揚げ2尾、いただきました。今朝早く父の友人が朝獲れの
アユを持ってきてくださったんですネ。
神通川産。富山大学言語学コース同時編入の同級生で今春同時卒業した
さやえんどう(卒業後、首都圏で就職)のパパが昨夏富山にいらっしゃって、僕はお会いしなかったのですが、神通川で鮎釣りをご堪能なさったそうです。神通川は「知る人ぞ知る、鮎釣りの名所」なんかもしれませんね。
アユ、子どもの頃は「川魚は泥臭い」ってイメージがあってあまり好きではありませんでしたが、40歳過ぎた頃からその味に目覚め、おいしくいただくようになりました。アユ焼きは、酢4:醤油1くらいの割りでタレ(というのでしょうか)を作って食べるのも好きですが、醤油はともかく酢はおいしいのがない。どこぞにおいしい酢ってないんでしょうかねぇ。アユは、新鮮なものを強めの塩をまぶして焼いていただくのが一番かなぁ。
アユ「も」おいしい富山県。その富山県が誇る三大文化が「
越中八尾(やつお)おわら風の盆」「
富山県立近代美術館」そして「
利賀フェスティバル」。あ、これ別に権威筋が選定したんじゃなくって、僕が勝手にそう決め込んでるだけですよ。異論いろいろあります、きっと。
で、その「奥村版・富山県三大文化」の一つ「
利賀フェスティバル SCOTサマーシーズン2008」がいよいよ8月9日開幕。今年の「利賀フェス」の目玉は、何と言っても
鈴木忠志主宰「SCOT」が利賀での活動を再開すること。そのことや
スズキ・メソッドについてはこのブログ
こちらをご参照。
「利賀」、初め8月23日に行こうと思ってた。「シンポジウム 現在をどう見るか」→「サド侯爵夫人」→「世界の果てからこんにちは」がある日なんですね、23日って。ところが忙しさにかまけて予約を疎かにしとったら、23日の「サド侯爵夫人」、完売になってもうてた(泣)。チケット予約、
30日「サド侯爵夫人」「シラノ・ド・ベルジュラック」が取れました。終演後、富山駅行きの
バスが利賀から出るってのも魅力。「サド~」「シラノ~」とも各4000円、バス1000円です。チケット予約・問合せは、「
(財)舞台芸術財団演劇人会議・SCOT」または「
SCOT倶楽部」まで。
「
サド侯爵夫人」は
三島由紀夫(1925-70)の1965年発表作。文学座との確執が少しは反映しているのか、あるいは澁澤龍彦への尊敬の念があちこちに散りばめられているのか、あるいは三島の「老い」への絶望が織り込まれているのか、あるいはまた5年後には市ヶ谷で自死するのだからそこへの「ロードマップ」のようなものが感じられるのか(三島は同年に『豊饒の海』第一部『春の雪』の連載を開始している)、はたまた鈴木は三島にどのようにして上演を頼み込んだのかなどなど、いわば
「ワイドショー」的な興味^^もある上演ですが、当夜は三島劇のセリフに酔い痴れ、鈴木の演出にはまり込もうと思っております。利賀フェスでは初演。
「
シラノ・ド・ベルジュラック」(
エドモン・ロスタン。1897年パリで初演)は高校生の頃読んだ。僕は(今でもそうですが)
顔コンプレックスの塊。シラノの鼻がボクの顎か。醜男なんですねぇ、自分。でそんな高校生の僕、シラノのような生き方できんかなぁと夢想した。そして、友だちのラブレター代筆もしたことあるんですね(激爆)。そんな青春時代、観劇しながら思い出すかもしれん(照)。鈴木演出では2006年・新国立劇場がある。「シラノ~」は
新国劇でもやってるんですよね。翻案劇とでもいうのでしょうか、「
白野弁十郎」。かつてTVで見た記憶があります、
島田正吾(1905-2004)の一人芝居で。島田を描いたドキュメンタリー番組中だったか。
辰巳柳太郎(1905-89)も島田も好きでした。新国劇、
緒方拳(1937-)が良き後継者だったのでしょうが、時代の波には勝てなかったってことでしょうか、解散してしまった。