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アジアの歌姫:鄧麗君(テレサ・テン)

私にはが2人いて、下の姉とは3歳違いです。彼女、大学はおろか(確か)高校も出ていませんが、彼女の人生、尊敬に値すると思う。世のため他人(ひと)のために彼女の持てる力を十二分に発揮し、もちろんすばらしい家庭も築き上げている。そんな彼女のことを考えると、
俺なんてアホだなぁ」とか「高学歴の人にも馬鹿がたくさんいるなぁ
とか思います。
で、何年か前、その姉が何かの訪問団の一員に選ばれて中国に行くことになった。ある日姉からTELがかかってきて「せっかく中国に行くのだから、向こうでの歓迎会で中国語の歌が歌いたい」という相談。僕が勤めている富山国際学院にはたくさん中国人学生がいるのを知っていたんですね。その当時の学生のCさんに選曲お願いして、姉はもちろん僕も中国語全然できんので(汗)、なるべく歌いやすい歌を、って結果、選んでもらったのが「時の流れに身をまかせ」でした。話がちょっとずれるのですが、僕は学院の仕事で何年か中国人研修生の日本語集中講座(確か座学研修とか言った)を担当してて、対象は20歳前後の女性20人くらいで、せっかく日本で過ごすのならカラオケも行くことだろう、日本での生活で泣きたくなったり苦しいことがあったら歌を歌うことで少しまぎれるのではないか、などと思って3週間くらいの研修期間中に10曲くらい日本語の歌を選んで授業に使った。その時必ず選んだ曲の一つが「時の流れに身をまかせ」でした。本当言うと「こんな不倫ソングなんて!」とも思わないでもなかったのですが^^、研修生たちのリクエストNo1でした。
で、姉の話に戻るのですが(汗)、Cさんに歌ってもらってテープに録音して、僕も練習して(照)、姉にそのテープ、渡した。姉、性格から言ってもきっと一生懸命練習したはず。さて中国訪問。歓迎パーティで姉はあまり上手じゃない中国語で、でも真心込めて歌うつもりでいた。現場に僕はいなかったので^^推測です。結果はどうなったか? ここまで読んで何人かのご訪問者は「きっと、こうだったんだろう」って思われると思います。そうなんです、「公式」の場では歌っちゃいけない歌、だったんですね。今は違うかもしれませんが、わかりません。人民にとっては愛唱歌であっても、国家にとっては許せない歌ーそれが「時の流れに身をまかせ」そして「テレサ・テン」の置かれている立場だったんですね。そのことで「中国政府、悪い!」なんて言う権利は僕にはないのですが、歌が・歌手がたどった運命の「重さ」をしみじみと感じます。←ここまで読まれて不愉快に感じられた中国人の方いらっしゃったらごめんなさい。

日本人には「テレサ・テン」で演歌歌手のイメージが強いと思いますが、鄧麗君は中華圏では「アジアの歌姫」として、皆さん日本人の想像を遥かに超えた存在です。You Tube、こんな映像までOKなんかいな、って思うくらいの(著作権無視???)映像の集合で、テレサ・テンもたっくさんの映像がキープされてます。彼女のすばらしさ、たっぷり味わえます。名曲満載なんでどれを聴いても・見てもいいのですが、中でも「梅花」、ボク中国語ちんぷんかんぷんなんですが(恥)、最大級の賛辞さしあげたい。
外省人の両親から生まれた鄧麗君(芸名。本名は3字目が異なる)、明日5月8日が祥月命日(彼女、仏教徒じゃないだろうから、こういう言い方失礼かもしれません)。享年42歳。彼女の死についてはJFKみたいに謎があるとか言われますが、明日は彼女を偲んで「時の流れに身をまかせ」を口ずさんでみようと思っています。あ、もちろん日本語で、です(恥)。

こっからは脱線なんですが、世にインテリ・知識人・文化人とか自称される方々の中には「演歌なんて、あんなもん!」っておっしゃる方も多数。でもアホなボク^^はそんな人たちと一緒でないことを光栄に思う。お水の世界@池袋、などを経験したからだけではなく、「演歌っていいなぁ」と思います。もしボクをカラオケに誘っていただく奇特な人おったら、テレサ・テンの「時の~」「愛人」「つぐない」「空港」に始まって(爆)、2000年代のはたぶんあきまへんが(泣)、1時間でも2時間でも演歌歌い続けること、ボク、できます(核爆)。ワタクシの得意な演歌、書き切れんので(核爆)、ほんの一部だけ^^以下に。今回も長い記事お読みいただき感謝しつつ^^。
「女のみち」「なみだの操」「昭和枯れすすき」「さざんかの宿」「夢追い酒」「命くれない」「港町ブルース」「池袋の夜」「新宿ブルース」「唐獅子牡丹」「緋牡丹博徒」「赤と黒のブルース」「カスバの女」「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」「京都の恋」「よこはま・たそがれ」「心のこり」「北の宿から」「おもいで酒」「矢切の渡し」「雪國」「酒よ」「天城越え」「津軽海峡冬景色」「王将」「無法松の一生」「ああ、上野駅」「兄弟仁義」「風雪流れ歌」「みちのくひとり旅」「兄弟船」「花街の母」「あなたのブルース」and so on:-D Take me to KARAOKE!
by tiaokumura | 2007-05-07 23:36 | 音楽 | Comments(3)
Commented by 平名 at 2007-05-08 06:23 x
 私も10年以上前に成りますがフランクフルトのカラオケで「遠くへ行きたい」を歌って、、 「お前何ていう歌うたうんだ、、」と犬島君から云われた事があります。 状況を考えないととんでもない事になりますね、、
Commented by tubomim at 2007-05-08 09:11
おはようございます!私は中国の大学在学中に日本人(実習先の記念として)から生声で吹き込んでくれた演歌のテープをもらいました。最初の曲は「二人酒」当時日本歌やCD,MP3、ネットなどがほとんど無かったので、このテープは歌だけではなく日本語勉強にもとてもいい教材にもなりました。歌詞が無かったので、少しずつ聞いてメモをしました。ちなみに私の18番はなぜか「愛の終着駅」。当時難しい「すきま風」も結構得意でしたが、でももう大分前の話ですね。お蔭様で今日思い出しました、独特のこぶしまでも、ありがとうございます!
Commented by tiaokumura at 2007-05-08 21:38
tubomimさん、こないだの「餃子」、大盛況だったみたいですね。いろんな出会いもあったことでしょう。これからのご活動も(遠くからですが^^)楽しみにしています。
いつかtubomimさんとお会いできたら、2人で「梅花」を中国語で、「愛の終着駅」を日本語でデュエットしましょう(照)。
「愛の終着駅」、新婚旅行は北海道だったんですが、そこのタクシーで妻と聞いた思い出もあります。新婚旅行には全然似つかわない歌なんですけどね(核爆)。
「すきま風」、杉さまの歌ですよね。ボク、めっちゃ得意っす(爆)。
歌はいいですよね。人の心と心を結びつけることができる。それに歌は発音もきれいになるので、外国語学習には絶大の効果あり。tubomimさんのその時の日本人先生、とてもいい方だったと思います。僕もそんな日本語教師になって「tubomin」さんのような学生を育てたい。難しいことですが・・・。


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