金子和雄さんはすごい!

いやぁ世の中すごい人がおられるもんなんですね。3月30日付朝日新聞ひと」欄に紹介されてた金子和雄さん(71)。他紙でも取上げられてて、各紙を総合して略歴風にご紹介すると
大阪大学工学部機械工学科→大学院修士→三菱重工業(蒸気タービンの設計など。通算18年の単身赴任も)→63歳で定年退職→大阪大学理学部数学科聴講生→学部編入生→大学院修士→大学院博士→71歳で数学博士号→この4月から京都大学研究員(ただし無給)
ってことになる。
高校生のころは数学者に憧れてたのが「数学では食べていけない」との親の反対で工学部に。定年退職して「まだ何かできそうだ」(日経)が「何をしていいかわからず、学校だったら毎日時間がつぶせる」(産経)と思って「学生時代は製図や実験に時間を取られ、じっくり勉強した記憶がない。物理は体力的に実験についていけそうもなく、数学へ。行きたいとは思ってたんですが」(日経)、だそうです。
博士論文のテーマは「パンルベ方程式」。っても僕なんかには何のことか全然わからず(恥)、哲ちゃんに聞こうと思ったのですが、「困ったときのウィキペディア^^」、調べてみました。さすがですね、載ってました。ただし「パンルヴェ方程式」で。「ポール・パンルヴェ」って人もずいぶん興味深い人物です。1863~1933、フランスの数学者&政治家、1917・1925年に首相。

金子さんのご発言、各紙から引用すると
「野球の千本ノックのように計算を続けていると、年に1、2回すっと出口が見えることがある」(朝日) 金子さんはコンピュータは使わず全て「手計算」です、これもすごい[奥村注]
「ちょっとしたことでも結果が出ると、先生がすごく喜んでくれた。やめたいと思った時期もあったが、先生におだてられて、いつの間にか研究がうまくなっていた」(産経) 「先生」ってのは大山陽介助教授のことです[奥村注]
「若い人と同じようにはいかないが、5倍ぐらい時間をかければやっていけるかな。研究はできる限り続けます」(産経)
「苦しんで苦しんで計算して、やっと一つ、答えを見つける。小さな前進ですけれど、そのうれしさは、何ものにも替え難いものです」(産経)
「必死でやっている間、ほかに何もいらないほど楽しい」(読売)

ボクなんかは運良く編入学できたけど、しょっちゅうブー垂れてばかり(恥)。金子さんの爪の垢でもいただいて煎じて飲んだほうがいいかも。
金子さん、ご発言もそうだけど、写真の表情もすてきです。羨ましい限りです。

金子和雄さま
これからもご研究・ご活躍のほどを!

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by tiaokumura | 2007-04-01 16:08 | Comments(4)
Commented by 哲ちゃん at 2007-04-03 18:47 x
金子さんの記事をじつは見過ごしていた! 貴兄のこのブログで知り,改めて記事を読みました。
定年後からの数学研究,いいなぁ,理想です。
金子さんのようなレベルでなくとも,数学がもっともっと中高年の人たちの楽しみになることを望んでいます。良い数学の本を1冊見つけて,それをじっくりと読む。仲間と一緒の勉強会もいいよね。読み切るのに1年も2年もかかるかもしれないけれど,ずいぶん安上がりだし。
このごろ「脳ナントカ」であまりに簡単なマス目計算などが流行ったりしていることに,ちょっと情けない思いを抱いていました。もう少しまともな数学をやったほうが,もっとずっと脳力を培うはずだと,信じているのです。そのための良い本を作る必要はあるけれど。
なお,「野球の千本ノックのように計算を続けて・・・・」と金子さんが言われるときの「計算」は,必ずしもコンピューターや電卓を使うような数の計算のことだけでなく,膨大な量の数式を変形していく作業だったり,証明を考えたりすることも含まれていると思います。
Commented by tiaokumura at 2007-04-03 22:12
哲ちゃん、激ぶり^^のコメント、サンクスです。お仕事忙しかったんかな。これからもときどきコメントしてもらえると嬉しいです(照)。
金子さん、すごいよね。もちろん、お若い時の「数学好き」があったんでしょうけど、それにしても。まだまだ若い?僕等、見習わなきゃぁね。
「脳ナントカ力」、僕も正直嫌いです。ま、そんなんせんでも、大学4年生、日々是脳トレ、かも(自爆)。
「計算」、確かにそういうことかもしれません。
哲ちゃんは職業柄、金子さんと会うチャンスあるかもしれませんね。もし会われたら、北陸にあなたのファンおる、ってお伝え下さい(照)。
「受胎告知」、もう行きましたか?
Commented by わー、好いなあ、 at 2015-10-20 00:24 x
 算数は のめり込めますね、 三角形の合同条件で「一辺と隅の両角」は二つの角でも良いのではとか、 「2辺と間の角」は「2辺と一つの角」でいいのではとか、 後者は数年後に90度以外はもう一つ図が画けるので間違いと判りましたが、、
 数をおぼえるのにチューリップと薔薇が出たら薔薇には棘が有り痛そうと考えてたら二桁に成り 多い少ないも跳んだりして、、
饅頭がでたら食べたくなり、、判らない世界へと突入
 偉い人は豪い!!
Commented by tiaokumura at 2015-10-25 13:25
「わー、好いなあ、」様、チューリップ・薔薇・饅頭って、よくわからないのですが、算数で数概念を教えるのに使われているのですか?僕は1946年生まれで、数を覚えるのにそういうのを使った記憶はありません。ひらがなを書くのに、導入でいろんな線を描いた記憶はある。あのころは小学校で初めて「文字」を覚えた。
ここ、ずいぶん前の記事ですが、今月、訪問者が多いみたい。金子さん、話題になったのかしらん。


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