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本屋さんに注文した(2月編)

今朝(2月4日)の朝日新聞に四谷シモン澁澤龍彦『夢の宇宙誌』との出会いを書いている。僕はこの本、宮崎健二君に教えてもらった。シモンの場合、人形作家として生きていく上で「バイブル」のような役割を果たした本だったんでしょうね、きっと。僕の場合、この本、ハンス・ベルメールのブキミ^^な人形と出会った本のような記憶がある。ベルメールも好きですが、現存する日本の人形作家トップ3って、四谷シモン(唐の「状況劇場」にも参加)、辻村ジュサブロー(現在は「寿三郎」)、川本喜八郎(富山で映画『死者の書』を去年見た)ってことになるんでしょうか。辻村さんは先年富山大和デパートで個展をお開きになって、妻と一緒に観賞に行き、妻が辻村さんから何かもらってました^^。でもこのお三方、いずれも60代以上。若手でこれはって人いるのかしらん。富山には松本昌子さんって人形作家がおられ、妻が彼女の作品購入して飾ってました。

シモンほどではありませんが、僕にも「本との出会い」、たびたびありました。今月は博文堂さんに以下の本を注文したのですが、さて、どのくらい「本との出会い」が実現することやら。
①外国語として出会う日本語 ②読書という体験 ③アイヌ叙事詩 ユーカラ ④岩波文庫の80年 ⑤須賀敦子全集第3巻 ⑥須賀敦子全集第4巻 ⑦占領下パリの思想家たち ⑧「アンアン」1970 ⑨知の分類史

①は小林ミナ先生(北海道大学大学院助教授→早稲田大学大学院助教授)。1年ほど前に出るはずだったのですが、どういう事情かやっと今出版されることに^^。岩波の《もっと知りたい!日本語》シリーズの1冊。このシリーズ、野田尚史先生の『なぜ伝わらない、その日本語』も。野田先生の教材作成プロジェクトに参加してた時があって、先生から「贈呈」^^されました。同じ頃別の出版社から『コミュニケーションのための日本語教育文法』も出版、こちらも贈呈されました。ダブルラッキー♪(激爆) ボクって、めっちゃ野田先生ファンなんで(照)、大阪で打ち合わせがあった時、図々しくも先生のサイン、その本に書いていただきました。家宝かも(激爆)。そのプロジェクト、参加者、全国に散らばっていることもあって「メーリングリスト」があったんですが、そこで小林先生のメールも拝見しました。ずいぶんおもしろいこと^^をお書きになる先生。余談ですが、野田先生の『コミュニケーション~』の「あとがき」は必読モノです。著者と出版社との関係、ひいては出版文化のありようについて考えさせられる名文。
②~④は岩波文庫。②、当代の読書家と言われるような方々の読書体験、ボクには恐れ多すぎるのですが、他人の読書ってちょっと気になる(覗き趣味^^)ものです。③は復刊で、昔買ってるような気もしますが(汗)。小学校の国語の教科書だったかで金田一京助のアイヌ語調査(今で言う「フィールドワーク」か)の体験を読んだ記憶がある。細かいことはすっかり忘れたのですが、彼がアイヌ語の疑問詞「なに」を得る過程は今でも覚えてます。悪戦苦闘しながらアイヌ語を採集してた彼、「なに」が分かれば語彙採集が飛躍的に増すと考える。だが、アイヌ語の「なに」をどうやって採集すればいいのか。試行錯誤し悩んだ末に、彼は1つのアイディアを思いつく。ノートに鉛筆でグルグルメチャメチャな線や図をかく。正確にはどうだったか忘れましたが、ま、そういったことを彼がやった。それを覗き込んだアイヌの子どもたちが異口同音に叫ぶではないか! 「なに?」って。アイヌ語で「なに」って何と言うか覚えてませんが(恥)。④は資料としても重宝そう。
⑤・⑥、実は第1巻・第2巻、もうかなり前に注文済みなんですが、まだ届かない。地方小売店ってどうしてもこういうことあるんですね。で、最悪の場合「品切れ」「絶版」なんて連絡が来ることも。ま、気長に待ちましょう、地方小売書店、そうでなくても経営厳しいみたいだし。あんまし売り上げに貢献してませんが(恥)、家の近くに本屋さんなくなるって事態は避けなければ。
⑦・⑧平凡社新書。⑦ではサルトル、ボーヴォワール、カミュ、レヴィ・ストロ-ス、アンドレ・ブルトン、デリダらが登場。⑧もおもしろそう。
⑨は中央公論社の「中公新書ラクレ」。ほんと、今って戦後何回目かの新書ブームなんでしょうね。各社戦略を練って競争してるのはありがたいですが、どこの新書がどんな特徴あるんやら、ボクなんかは混乱の極みに(自爆)。この本、朝日か北日本の書評見て買おうと思いました。「分類」って、ひょっとしてヒトのDNAにインプットされてるんかもしれませんね(核爆)。著者は久我勝利って方。ボクは初めて。書評(瀬川千秋)での紹介によると、「人類の知の歴史とともに、そんな先人たちが描いた多様な世界観を概観するガイドブックとしても楽しめる」そうです。『四庫全書』も出てくるみたいです。「中公新書ラクレ」と言えば今話題の『世界の日本人ジョーク』もこの新書ですね。僕は発売直後くらいに買ったのですが、それほどおもしろくなかったので、こんなに息長く売れ続けるとは思ってませんでした。

今月注文し終えてから、松岡正剛『17歳のための世界と日本の見方』が出版されてることを知りました。帝塚山学院大学での講義を基にした本のようです。注文し損ねて、来月まで待てそうにないので、近々どこかの本屋で買おうかと。たぶん、彼の本の中では一番わかりやすい・読みやすい本だと思います。彼の本、おもしろいのは確かだけど、ボクにはいっつも難しすぎ!
by tiaokumura | 2007-02-04 21:44 | | Comments(0)


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