中根千枝:語る-人生の贈りもの-

朝日新聞の連載記事「語る-人生の贈りもの-」、当ブログではこれまでに仲代達矢中村吉右衛門を紹介していると思う。今回は、社会人類学者の中根千枝(なかね・ちえ1926-)。2017年9月4日~15日の全9回。中根は僕より20歳年上。皆さんもそうでしょうが、『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)ですよね。「新書ブーム」もあの頃か。仲代もそうですが、文化勲章受章。

1 外から見つめ「タテ社会」発見
2 刊行50年 タテの封鎖性、より深刻
3 小学生で中央アジアのとりこ
4 夢のチベット すぐ手前の村へ
5 猛獣避け インド奥地で聞き取り
6 必ず、支えてくれる人がいる
7 女性初の東大教授 タテの効用も
8 還暦前に 念願のチベット入り
9 論文が書けなくなったら終わり
「タテ社会」執筆は、当時東大助教授だった中根が雑誌「中央公論」の編集者から「なんでもいいから書いてくれ」と言われたのがきっかけ。新書版が講談社なのはなんでなんでしょうね^^。中公新書はまだなかった時代でしょうか。1967年刊行、累計117万部、外国語版が10数か国。
タテ社会は今も続く。「・・・外部に助けを求められなくなる。・・・ヨコにつながる回路もない。下の者は尊厳の危機にさらされる」。電通の高橋まつりさんの自死、官僚の天下り、原子力ムラ。
小学生で憧れた「中央アジアのサマルカンド」、そしてチベット。チベット入りできたのは1985年、還暦目前。
88歳の時10時間ぶっ通しで論文を書いて首を痛める。医者は「手術を」と勧めるが、「私は・・・首の手術なんてとんでもないって断ったの。万一ダメージで論文が書けなくなっちゃうでしょ。そうなったら、生きてても一巻の終わりだから。」。

緒方貞子さんもそうでしょうが、中根千枝さんも「女性初の」ってしょっちゅうあったんでしょうね。
この間、讀賣新聞で南こうせつ(みなみ・こうせつ1949-)、日本経済新聞で湯川れい子(ゆかわ・れいこ1936-)が、類似連載記事、書いてた。こういうの僕には好読み物。
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by tiaokumura | 2017-10-01 10:47 | このブログのこと | Comments(0)


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