松田真希子先生

f0030155_12463274.jpg(8月5日午後・記)
一昨年の秋ごろだったか、アリス学園(金沢)の道上さんと話してて、北陸地区の日本語教師の勉強会をやってみないかという話になった。昨年2月、富山国際学院が幹事校になって「第1回北陸地区日本語学校日本語教師の集い」を開催。この7月30日(日)、射水市(いみずし)にある富山情報ビジネス専門学校を会場に第3回の集いが開催。第2回@アリス学園に続き松田真希子先生(金沢大学)を講師に午前中は講演・質疑応答。僕は昨年、おわら風の盆の後、石川県白山市での先生の講演を同僚の粕谷謙治さんと受講し、今回は先生とは3回目です。今回も先生におねだりして^^写真撮影+ブログ記事アップ、了解を得てます。
今回は事前に先生に質問もできて、僕も以下のような質問を提示しました。7月30日、北陸地区日本語学校3校からの参加者約30名の研修で、先生から質問へのご回答やアドバイスなどもいただけました。

松田真希子先生への質問(富山国際学院・奥村隆信)
企業の日本語研修も担当しており、ここでもベトナム人技能実習生が増えています。留学と技能実習とでは、自分の場合、「すぐ稼げる」後者を選ぶと思います。彼ら・彼女ら(技能実習生には女性はほとんどいないみたいですが)なりに、日本留学のメリットを考えて道を選んでいるのでしょうか。どちらを選ぶかは、学歴・職歴によるのでしょうか。他の要因はあるんでしょうか。EPAもベトナムでは人気があるのでしょうか。
私の知人に若いとき「ベ平連」でその後ベトナムのためにボランティア活動を熱心にしていた女性がいます。娘さんはベトナム人と結婚。でも今は彼女は「ベトナムに失望した」ということで活動をやめています。ドイモイ後、経済発展はよかったのでしょうが、ベトナムは某国と同じように拝金主義にまみれている、と彼女の弁です。ベトナムは今は社会主義の理想の国ではなくなったのでしょうか。
学習者は「一人ひとり」なのでしょうが、どうしてもベトナム語母語話者固有、特有、共通って考えてしまいます。そんな一つに、例えば彼ら・彼女らの「嘘―ジョーク」がどうも日本人と異なるような経験をしばしばします。誤解されるかもしれませんが、「平気で嘘をつく」って印象です。先生のご経験で、何かそういったご経験はおありでしょうか。ベトナム人学習者について理解しておいたほうがいいライフスタイル・価値観などは、あるでしょうか。
ベトナム人Good Learnersの共通の特徴として、楽天家タイプが多い、漢字(語彙)に強い、積極性がある、よく話す、目標を持っている、宿題をいやがらない、などがあるように思います。これらを反転させればBad Learnersでしょうか。Good Learnerになる(する)ための方法があればご教示ください。
本学院では卒業式の前日に学習発表会を行っています。各クラスが日本語を使ってパフォーマンス。今年3月、担当クラスでパワポを使い「ホーおじさん」をやりました。とてもよかったので、「ベトナム大使館へ送ろう」と学生に言ったところ断られました。政治的な心配をしたのかもしれません。日本人にとっても天皇とかはタブーな面、ありますもんね。ベトナム人にとって、共産党や政治や政府とかって、やはり触れにくい話題なのでしょうか。学生指導で、何か気をつけるべきところはあるでしょうか。
同僚に薦められて瀬古・藤澤「ベトナム人日本語学習者の特性」をネットで読みました。「なるほど」って箇所がいくつも。「教師への依存度が高く」「目標、計画を立てることの重要性は理解しているが、まだ行動には結びついていない」「アクティビティ中心の活動を好む」など(同論文より引用)。教師がコーディネーター役になるような授業が最近の流行のようですが、授業の進め方で何かおすすめの方法があればご教示ください。
「漢越語」はいわゆる非漢字圏学習者の中でベトナム人の有利なところだと思います。a)漢字導入時に「漢越語」のことはどの程度話しておけばいいでしょうか。漢字学習のモチベーションにしたい。b)英語ネイティブにとってカタカナ語がかえって理解しにくいってことがあります。「漢越語」もやり方次第では害になるような危険性はありますか。c)語彙の「ベトナムー日本語」の対応が難しすぎるのですが。わかりやすいルールはありませんか。
など

アップした写真、真ん中が松田真希子先生、その右は同僚の徳橋陽子さんです。僕が持っている本は松田先生のご本『ベトナム語母語話者のための日本語教育: ベトナム人の日本語学習における困難点改善のための提案

[PR]
by tiaokumura | 2017-07-30 12:46 | 職業としての日本語教師 | Comments(0)


<< 鈴木忠志さん、本木英子先生と リレーおぴにおん「ジャズと私」... >>