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癌日記:3月23日(木)、病院で『騎士団長殺し』読了

癌日記:3月23日(木)、病院で『騎士団長殺し』読了_f0030155_946248.jpg(4月2日午前・記)
今朝の朝日新聞に、村上春樹のインタビュー。単独ではないみたいですが、作品刊行後のずいぶん早いインタビューです。以下、春樹の言葉から3か所引用。
僕はこれまで、家族を書いてこなかった。でも今回は、一種の家族という機能がここで始まる
僕自身が年をとってきたからかもしれないけど、何かを引き継いでほしいという気持ちがあるんです。それが何なのか、自分でもよくわからないけれど
物語は即効力を持たないけれど、時間を味方にして必ず人に力を与えると、僕は信じている。そして、できればよい力を与えられたらいいなと希望しています
村上春樹さんインタビュー『騎士団長殺し』の執筆語る
『騎士団長殺し』、僕は癌のかかりつけの病院で3月23日に読み終えました。刊行から割と早く読み終えた読者でしょうか。「まりえ」と「室(むろ)」の続編物語、春樹の中で成熟して、やがて2021年(東日本大震災から10年後)に出版されるかも。
村上春樹のノーベル文学賞、たぶん、ないでしょうね。ファンや期待する人に怒られそうだけど^^

3月23日(木)、今年2回目の予約診療。受付。中央処置室でビタミンB12の注射。『騎士団長殺し』読むうちに、主治医の診療開始。その前に血圧・体重測定。血圧123-82、体重56.2kg(微増か)。
主治医のTドク、「治癒」という言葉も使う。「寛解」とか癌では言いますが、僕はどうなんでしょうね。彼、2回目の手術(2012年2月29日。この年は閏年だった)のことも述懐。1回目は胃癌・肝臓癌などの手術で、2回目は腸閉塞・大腸癌の手術だったんですが、抗癌剤TS-1とシスプラチンの効果で、大腸の癌細胞が死滅していたそうです。「奇跡」、ではないでしょうが、僕は運よく抗癌剤が効果を発揮したガン・サヴァイバーなんでしょうね。生存率って、結局0か100%しかないんだろうけど、5年生存率1ケタの身だから、幸運者だ。近藤誠の例外かも、自分。
癌と闘う、ってタイプじゃなかった、自分(過去形にするにはまだ早いけんど^^)。癌を生きる、癌と生きる、って感じの生活。「ガンサヴァイバー」って言葉から連想して「ガンファイター(癌と闘う人)」って言葉を思ったが、これって、銃を撃つ人、銃で戦う人、って意味になるかも(激爆)。でも、癌と闘って壮絶な人生の方々も多数おられるでしょうね。
Tドクとは、免疫療法のことも話題に。あと彼は例の「オプジーボ」のことも。あれって2割くらいの成果だそうです。
会計。520円。院内のレストランで昼食、とろろそば。完食。薬局。薬6種、3,440円。
次回の診療予約は5月25日(木)。CT検査あり。

中抜けしていた富山国際学院に戻り、あれこれ仕事。

(4月2日午後・追記)
村上春樹のインタビュー、北日本新聞(富山の地元紙)・読売新聞にも載ってました。日経はなかった。毎日や産経、東京新聞はどうなんだろう。
おもしろいのは、3紙、微妙に違うこと。日本語授業で新聞記事読み比べってしますが、これ、好材料かも^^。

by tiaokumura | 2017-03-26 09:46 | 癌日記 | Comments(0)


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