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岩波書店『漱石の愛した絵はがき』『漫画 坊っちゃん』『夢十夜』

岩波書店『漱石の愛した絵はがき』『漫画 坊っちゃん』『夢十夜』_f0030155_1350335.jpg中島国彦・長島裕子 編
漱石の愛した絵はがき
2016年10月25日 第2刷
岩波書店
1500円+税

近藤浩一路
漫画 坊っちゃん
2017年1月17日 第1刷
岩波文庫(岩波書店)
720円+税

近藤ようこ*漫画 夏目漱石*原作
夢十夜
2017年1月19日 第1刷
岩波書店
1300円+税

夏目漱石(なつめ・そうせき1867-1916) 没後100年、生誕150年。

一冊目、帯より引用。
「小生は人に手紙をかく事と 人から手紙をもらふ事が大すき」 門下生との気のおけないやりとりや、文人との交友。愛娘からの夏休みの報告や、・・・
本書の表紙の差出人の内田雄太郎は「郷里の富山県尋常中学校」で働いていたそうです。何の先生だったんでしょうね。

近藤浩一路(こんどう・こういちろう1884-1962)は全く知らなかった。Wikipediaに載ってました。東京美術学校西洋画科卒業。讀賣で働いていた時もあって、朝日の岡本一平と並んで「一平・浩一路時代」ってのもあったそうです。「W村上」みたいなもんでしょうか。
岩波文庫に同人の『漫画 吾輩は猫である』もある。

近藤ようこ(こんどう・ようこ1957-)も全く知らなかった。彼女もWikipedia、載ってました。新潟県の高校の出身。同級生に高橋留美子。折口民俗学にあこがれ國學院大に進学。いい選択でしょうね。『水鏡綺譚』『小栗判官」は大学時代の勉強が生きた漫画作品なんでしょうね。坂口安吾の『夜長姫と耳男』『桜の森の満開の下』『戦争と一人の女』も漫画化。
岩波書店「図書」で夏目房之介と対談。この本のことについて語っています(「多様な読みの可能性へ」pp8-15)。

by tiaokumura | 2017-02-04 13:50 | | Comments(2)
Commented by kaguragawa at 2017-02-14 22:31
内田雄太郎は数学の教官です。資料によると、富山尋常中学校の任期は明治30年6月~31年4月。高岡では物理も受け持っていたようです。富山が郷里ではありません。石川県士族で、加賀数学?の学系に属する人であると思われます。くわしくは、↓をごらんください。長島さんの説明は正確そうで、けっこう不正確です。
http://kaguragawa.exblog.jp/24925099/
Commented by tiaokumura at 2017-02-27 07:42
Kaguragawaさま、そうですか。富山が石川県だったことも誤解の一因かも。分県前後になるのかなあ、出自。加賀数学ってあるんですか、知りませんでした。和算、ですか。


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