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あつまれ墨画アーティスト 龍虎召喚!水墨で描かれた霊

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夜間頻尿(照)で2か月に1回くらいA病院(Aはイニシャルにあらず)に通っている。自分、50代までは、腰痛持ちではあったが、たまに風邪か歯で医者に行くくらいで、まずまず9割り方健康な中年だった。それが、胃癌ステージⅣ前後から始まったのだろうか、医者通いが当たり前になってきた。入院も何度か、大手術も2回、他に激痛ポリープ取りも経験した。この後「病」でいろんな選択に直面するのだろうけど、一本筋が通った決断ってできるのじゃろうか。「死にたくない」「死ぬのが怖い」ってのが先立つんでしょうね、きっと。
12月22日(火)、9時半予約のA病院。9時過ぎに受付、まずは、おしっこ取り。その後、残尿検査。待合室で待つこと約1時間。「大坊珈琲店」って喫茶店、東京青山にあって(今はない)、そこのweb記事(糸井重里との対談など)、タブレットで読み耽った。大坊勝次さんって岩手県ご出身の方です。
Aドク、5分ほどの診察(激爆)。薬のこと、次回予約で、アッという間に終了。会計1060円、薬局、「ペシケア」「ナフトピジル」44日分3780円。「ナフト~」は後発薬。
病院を後にして、五福に向かう。美術館に入る。

あつまれ墨画アーティスト 龍虎召喚!水墨で描かれた霊獣たち
富山県水墨美術館
・・・日本美術の伝統的な題材として古くから描かれてきた龍と虎を中心に、霊獣を水墨で描いた作品を展示します。江戸時代初期に活躍し、水墨画の傑作を残した俵屋宗達が描いたと伝えられる《雲龍図》や、明治期を代表する日本画家、橋下雅邦が金屏風に墨で描いた迫力満点の《双龍図屏風》、そして富山ゆかりの江戸時代後期の絵師、岸駒を筆頭に、岸駒を租とする岸派の絵師が描いた虎図など、見所満載です。
~2016年1月17日(日)

構成は「龍」「虎」「龍と虎」「獅子」、全22点。「伝・俵屋宗達」の『雲龍図』(紙本墨画。東京藝術大学蔵)。どうしても『風神雷神』思ってしまいます。雲に垂らし込み技法あり。この図、迫力が感じられないのはしょうがないんでしょうね。橋本雅邦は『双龍図屏風』(屏風六曲一双。神奈川県立歴史博物館蔵)。富山県関係では、岸駒・下保昭・篁牛人・棟方志功。
岸駒(がんく1756?-1839)は富山県人しか知らんローカル・アーティストかもしれんけんど^^(金沢・京都では知られてる?)、母は東岩瀬の出。岸駒の「虎」についてはwikipediaに次の記述がある。岸駒の当時としては稀なリアリズム、そういうことだったんですねぇ。
岸駒は自他共に認めるほど、迫力ある虎の絵を得意としていた。皆川淇園が著した「淇園詩文集」に、そのリアルさの秘密が記されている。岸駒は、寛政10年(1798年)中国の商人に「富嶽図」を贈った礼として虎の頭蓋骨を手に入れ、それに知人から借りた虎の頭の皮を被せ、その姿を様々な角度から精密に写生した。さらに各部分の寸法を計測し、牙と歯の本数や形状まで記述している。また、少し後に虎の四肢も入手し、やはり詳細な観察記録が残っている。富山市佐藤記念美術館には岸駒旧蔵の虎の前後脚が所蔵されている(頭部は戦前出産のまじないに貸し出されて以来、行方不明)。当時は解剖学の発展期で、円山応挙らによって人体を描くにあたり、骨の構造を把握することの重要性が説かれていた。従来の猫を手本とした作風とは打って変わった迫真の虎図誕生の裏には、岸駒のこうした努力があったのである。

帰途、まるたかやで昼食。
by tiaokumura | 2015-12-22 13:14 | 富山 | Comments(0)


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