人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フィールドワーク「富山東部の川の歴史と文学」

フィールドワーク「富山東部の川の歴史と文学」_f0030155_13365495.jpg(11月30日午前・記)
アップした写真、富山県内にある奥の細道関連碑の一つ。左、一見子どもっぽく見えますが(汗)、芭蕉翁です。碑文は
おくの細道 くろへ四十八ケ瀬とかや/数知らぬ川をわたりて/那古と云浦に出つ
でしょうか。松尾芭蕉と越中については当ブログのどこかで何度か触れているはず。①彼、越中を通過する時点で、夏負けだったんでしょうね。難所もあり、あまりいい印象がない越中路だったみたい。②彼の旅行の目的の一つは「旅枕」だったんでしょうが、越中では地元民、そのあたりようわかっとらんで、彼ら(曾良が随行)に「あんなとこ行くのは無理だちゃ、ホテルどころかコンビニもないが」なんて脅しめいたことしか言わなんだ(激爆)。こうして①②により、前後の越後・加賀・越前では句多数&名句もあまた、じゃったんですが、越中富山はトホホ。「奥の細道」全体の構想・バランスからは、越中のような「ヒール地^^」も必要だったんかもしれませんね。←負け惜しみ(激爆)。
今回の碑の案内役の方のご説明。このあたり、夏街道と冬街道があるんですが、曾良随行日記によれば彼らは冬街道を通ったそうです。人足にかつがれて川を渡った。「夏なのに冬街道とはこれいかに」(激爆)。

11月29日(土)高志の国文学館のイベント
企画展「川の文学」フィールドワーク
「富山東部の川の歴史と文学」
に参加。9:20、富山駅北口集合、バスで出発。高志の国文学館で「フィールドミュージアム水博物館」館員2人によるレクチャー。「万葉集での川の呼び名」「治水分県と黒部川神社鳥居碑文」「富山県の河川の特徴『ひと言』」。10時過ぎ、同館を出発。以下、次のようなコースを巡る。
愛本橋:黒部川。かつて日本三大奇橋の一つ・刎橋(はねばし)があった。頼三樹三郎の歌碑あり。
うなづき友学館:ビデオを見る。刎橋の復元模型あり。お光伝説関連も。ゴッホと浮世絵。法律家になる人には必須の「宇奈月事件」っての、ここで初めて知りました。
宇奈月麦酒館:昼食。バイキングスタイル。3種類の地ビールの内、十字峡(ケルシュ)をいただく。
松尾芭蕉の歌碑:上述
柏原兵三歌碑:「歌碑」とありますが、碑は『長い道』の冒頭部を地元出身の書家が書いたもの。映画『少年時代』、このあたりでロケも。柏原の友人であった大江健三郎の「柏原兵三歌碑のこと」もあり。
杉沢の沢スギ:沢スギ記念館。沢スギ、回遊路散策。
田中冬二詩碑:生地(いくじ)温泉旅館「たなかや」に「ほしがれひをやくにほいがする・・・」の詩碑。冬二は福島県出身ですが、父祖の地は富山。冬二は県内在住も。同行の方の話では、彼の母は安田善次郎の娘で、けっこうなお坊ちゃんだったそうです。貧乏詩人みたいなイメージ、自分にはあったんですが。「たなかや」は冬二の親戚筋。旅館内に冬二の資料館があるそうです。
清水庵の清水:富山は昭和の名水に4箇所、平成の名水に4箇所、計8箇所が選ばれているそうです。これ、熊本県と並んで全国トップだそうです。「清水庵」は芭蕉の命名と言う言い伝え。黒部川扇状地の湧水、何か所もあり、当たり前ですが、美味揃い、とか。
越中万葉歌碑:魚津総合公園内。「多知夜麻乃由吉之久良之毛波比都奇能 可波能和多理瀬安夫美都加須毛」で、山田孝雄書。同行のお一人、「当て字ばっかりで、よくわからない」っておっしゃってましたが、そうじゃなくって(汗)。公園内の魚津水族館にペンギン。ちょうど餌やりの時間。運よく、館員が餌をやるところが見られた。ペンギンって癒し系なんでしょうね、自分を含め大勢が見守る。
4:10ころ、富山駅北口。富山国際学院まで歩き、停めておいた車で帰宅。
by tiaokumura | 2014-11-29 13:36 | 富山 | Comments(0)


<< 波多野千壽 うつわ展 天狼院書店@池袋 >>