(9月2日朝・記)
シラノ・ド・ベルジュラック演出:鈴木忠志
原作:エドモン・ロスタン
出演:
竹森陽一(喬三(シラノ)) 藤本康宏(クリスチャン) 木山はるか(ロクサアヌ) 他
花火師:
前田徹 高橋保雄 高橋光久 須藤優 他
シラノは文武両道の達人だが醜い顔の持ち主。従妹のロクサアヌを恋うるが、己の容貌の醜さゆえそれを打ち明けることができない。一方のロクサアヌは、そんなシラノの心も知らずただ彼を兄のように思うだけでその恋心はイケメンのクリスチャンに向かう。クリスチャンはといえば、こちらは腕が立つ美男子なれど、心と発話にいささか問題があり、恋の告白も恋文も武骨タイプ。お馴染み
エドモン・ロスタンの『シラノ・ド・ベルジュラック』の鈴木版。『シラノ~』は確かかつての新国劇でも「白野弁十郎」とかで上演されたはず。
鈴木の演劇の特徴の一つなんでしょうね、『シラノ~』も、シラノ部分と喬三部分の入れ子構造になっている。
『シラノ~』、僕は100番。1~100から入場で(野外劇場)、今年からでしょうか、舞台すぐに桟敷席が設けられ、僕は図々しくも^^その2列目中央に陣取りました。最前列には中国人たち。今年も世界各国から演劇人・観客が集ってた利賀です。鈴木のあいさつのあと、華々しい花火で開演。
アップした
写真、最期までロクサアヌに心情を打ち明けられぬままこの世を去ったシラノが、やがて起き上がり舞台奥手へと傘をかざして立ち去るところ。よく写っていませんが、クライマックスともいえるでしょうね。今回の「
SCOT SUMMER SEASON 2014 & 第1回利賀アジア芸術祭」のリーフレットにも、この場面の写真が使われていました。
俳優陣、竹森、藤本、嶌森皓祐、佐藤ジョンソンあき、齊藤真紀らが、この日の『トロイア』と『シラノ』の両方に出演している。ハードでしょうね、身体さばきや発声。鈴木メソッドによるトレーニングの粋なんでしょうけど。外国人の日本語なまり、いささか気になった。こういうの、なれなきゃなんないのかなあ。
劇のあと、鈴木さんのあいさつ。そのあと、石井富山県知事、磯崎新さんらのあいさつと、鏡割り。僕も日本酒少しいただきました。
10時発のバスが出発予定が遅れて10時半に。富山駅北口12時過ぎに着。僕は「
ホテル富山国際学院」^^で1泊。
今回の僕の利賀は、鈴木25年ぶりの新演出『
トロイアの女』と、花火劇『
シラノ・ド・ベルジュラック』。来年はどうなるかなあ。