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木村大作監督『春を背負って』

木村大作監督『春を背負って』_f0030155_916921.jpg春を背負って
2014年 日本 116分 日本語
標高3000m-悠久の大自然に描かれる、”家族”の物語。
一歩一歩-。きっと見つかる、あなたの居場所。
監督:木村大作(きむら・だいさく1939-)
原作:笹本稜平(ささもと・りょうへい1951-)『春を背負って』(文藝春秋)
脚本:木村大作 瀧本智行 宮村敏正
音楽:池辺晋一郎
主題歌:山崎まさよし(作詞・作曲・歌)『心の手紙』
山岳監修:多賀谷治
撮影協力:富山県警察山岳警備隊 大汝休憩所 雄山神社 立山町 上市町 富山赤十字病院 など
キャスト:
松山ケンイチ(まつやま・けんいち1985-。長嶺亨) 蒼井優(あおい・ゆう1985-。高澤愛) 豊川悦司(とよかわ・えつし1962-。多田悟郎) 小林薫(長嶺勇夫) 檀ふみ(長嶺菫) 吉田栄作 石橋蓮司 新井浩文 安藤サクラ 他
公式サイト:こちら

郷土愛溢れる(照)自分、全国公開初日の1回目に観て来ました、『春を背負って』。先行上映ありゃ、そっちに行ってたでしょうね。
木村大作、日本映画界の名キャメラマン。黒澤明監督『隠し砦の三悪人』『用心棒』でキャメラマン助手。そして、森谷司郎(『日本沈没』『八甲田山』など)、岡本喜八(『吶喊』など)、深作欽二(『復活の日』『火宅の人』『華の乱』など)、降旗康男(『駅 STATION』『鉄道員(ぽっぽや)』など)、山下耕作(『極道の妻たち 最期の戦い』など)、中島貞夫(『女帝 春日局』など) 桝田利雄(『天国の大罪』)、大森一樹(『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』)、佐々部清(『陽はまた昇る』)、チャン・イーモウ(『単騎、千里を走る。』)、阪本順治(『北のカナリアたち』)らのキャメラマンを務める。木村のFilmography、錚々たる監督群・名作群である。そして、2009年、自ら監督(撮影も)した初作品が『剱岳 点の記』。もちろん、僕、観ました。富山県下はもちろん全国で大ヒット。木村は日本アカデミー賞・最優秀監督賞を受賞。

映画は20年前、少年・長嶺亨が父・勇夫に連れられ登山するシーンから始まる。父への反発心も見せる亨。そして、現在。亨はディーラーとして、他人の億単位の金を動かして、勝った、負けたという世界に身を置く。虚しさを感じる亨。そんな折、母から父の訃報がもたらされる。帰郷し葬儀を終え、母・愛と3人で父の山小屋・菫小屋に行く。そこで亨は父の山小屋を継ぐことを宣言する。
物語終盤、亨にとってグル(導師)のような悟郎が菫小屋で心筋梗塞で倒れる。3時間以内に医者にかからなければ命が危ない。亨は悟郎を背負って下山する。
悟郎は一命を取り留め、亨たちの菫小屋にやってくる。映画最後、亨が愛を岩場に呼んでプロポーズする。母や悟郎は離れて2人を見ている。ここは名場面でしょうね。カメラは2人の動作・表情を映すだけで、2人の声は出ない。

富山県民としてはロケ先も気になる。菫小屋←大汝休憩所、民宿ながみね←内山邸、粟巣野工房←KAKI工房、山岳警備隊詰所←雷鳥沢キャンプ場、などです。称名滝、雪の大谷、芦峅寺雄山神社なども出てきます。

富山県内でヒットは間違いないでしょうね。全国各地で多くの皆様がご覧になることを願っております。
by tiaokumura | 2014-06-14 09:16 | 富山 | Comments(0)


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