人気ブログランキング | 話題のタグを見る

江玉さん「中国伝統芸能変面について」

江玉さん「中国伝統芸能変面について」_f0030155_15353336.jpg3月16日(土)午前11時半頃、ライトレール城川原駅に駐車。ポートラムに乗り(ややこしいですが^^、「ライトレール」が路線名、「ポートラム」が車両名です)富山駅北口へ。北口近くの「ワンダーラボ」に入る。今回、県内高校に中国人留学生がありその入学前事前日本語研修を担当している。その課外活動の下見に「ワンダーラボ」を訪れた次第。ここは北陸電力が設けている一般市民向けの科学施設。今回の留学生には3回の課外活動を予定していて、その1回目が3月15日(土)で「富山市科学博物館」だった。2回目の3月29日(土)は、ワンダーラボ→CiC(図書館→TCA→百円ショップ)、4月5日(土)はセントラム(市内電車)→富山市郷土博物館(富山城)→お花見@松川、の予定。
CiCビル5Fの春々堂で昼食。自分、顔、覚えられたんでしょうね(照)、チェイサーじゃないお冷やが来た。自分、薬飲むんで、氷の入らない水、リクエストしてるんです。昼食、これもすっかり「定番」になった、薬膳カレー。今回はちょっと食がブレーキ気味で心配したが、ほぼ完食できた。

この日の外出のメインが
富山市民国際交流協会 国際教養委員会 中国語集中講座
平成25年度特別講座
江玉さん「中国伝統芸能変面について」
会場、もうビッシリ。最前列が空いてたので、恥ずかしかったけどそこに着席。見知った顔、何人か。
江玉さんは1989年、四川省生まれ。2010年に日本留学。
講座はまず四川省について。かの地は三国時代には「川」「蜀」。「天府の国」。世界遺産に「黄龍」など。パンダも有名ですよね。四川料理が辛いのは、湿度が高く汗が出にくいので発汗のために辛くなっているそうです。なるほど。「郷土料理」というものは洋の東西を問わず、その味にちゃんとバックグラウンドというか理由づけがあるんでしょうね。四川の茶館文化。蓋椀茶。ジャスミン茶だそうです、四川は。
川劇について。中国四川省に伝わる古典劇。明代には既に成立していた。「京劇」は北京・北京語、「川劇」は四川・四川方言。川劇の代表作に伝統劇では三国志を題材にした「十字坡」、現代川劇に「小城故事」。川劇の1番の特徴が「変面」で、「マスク(仮面)を一瞬のうちに変えて、喜怒哀楽を表現する」。変面は仏教の「諸行無常」に通じる。
文化大革命は多くを破壊しましたが、「川劇」も危うい運命をたどった。江玉さんは「川劇人材育成政策芸術学校」に入学。1年生は80人だったが7年後に卒業して川劇団に入団できたのはたった8人。公務員テストで合格したのはさらに減って4人だけ。
来日のきっかけは四川大地震。富山国際学院でも義捐金を募集しました。あの地震の際、日本の救助隊が被災地に入っていた。ある母子を救うために懸命になったが、母は授乳しながら命を落とした。その母の遺体に黙祷する日本救助隊の写真が「13億中国人を感動させた日本救助隊」に。江さんもそれまでは軍国主義国家日本のドラマや映画を見て育ってきたので反日感情が強かったが、その写真を見てそういう日本人ばかりではないことに気付いた。
2010年に日本留学。2012年7月には中国留学生ボランティア団体の一員として石巻に入って、公演も。その時の写真もパワーポイントによるプレゼンに入ってて、横断幕には「冬は必ず春になる 日本ファイト 東北がんばれ」とあった。
江さんは今、龍谷大学国際文化学部。4月から院生のようです。
休憩の後、約15分の川劇。アップした写真、その1シーン。面は12変化だったそうです。ただ江さんが何度もおっしゃってましたが、仮面変化だけなら「マジックショー」なわけで、芸術として鑑賞するのが大切なんでしょうね。
質問のあともご披露。漢族とチベット族の恋愛の歌。歌だけでなく少数民族が幸せに生活できる中国であってほしいですね。

TBSのカメラが入っていた。江玉さんのドキュメント作成中とのこと。5月4日(日)午後10:15からの『ホームカミング』という番組で放映されるそうです。富山ではチューリップテレビ。
by tiaokumura | 2014-03-16 15:35 | 富山 | Comments(0)


<< 水野吉徳さんと@ごんべい舎 思い出の本たち:ゴダール全集(... >>