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三島由紀夫展 Ⅶ@隠し文学館 花ざかりの森(富山)

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3月9日(日)午前9時半過ぎ、家を車で出る。8号線から金泉寺に入り右折、GSと新川信金の間を左折。先週水木と久々の降雪で3月にしてはかなり降った。あちこちに残雪少し。交通が順調で、予想より時間が早いので、コンビニに入って讀賣・日経を購入しコンビニの駐車場でしばし新聞読み。
10時過ぎ、「隠し文学館 花ざかりの森」到着。シニア男性・女性数人。館入口の写真を撮り、ブログにアップ。
館内に入る。杉田欣次館長がお出迎え。「奥村です。今年も当たりました」と「館長講話」抽選当選ハガキをお見せする。僕のことを覚えてらっしゃったのでしょうね(照)、ねぎらいのお言葉も。杉田館長は、高校は違いますが、同い年です。中高校生時代に富山のどこかですれ違っているかもしれませんね^^。

隠し文学館 花ざかりの森
新資料でよみがえる
三島由紀夫 展Ⅶ
―「三島、読書術を語る」-

三島由紀夫は17歳にして古今東西の名著を味わい尽くしていた。三島が「本を読む」ということについて語った「私の読書術」の直筆草稿などを展示して、作家三島由紀夫と読書の関係に迫る。
会期:~3月23日(日)
公式サイト:こちら

館内展示を観る。三島の17歳の「本のことなどー主に中等科の学生にー」(未発表。後に全集に収録)に基づいて、執筆時とほぼ同じ本が展示されている。今回の目玉。恐るべし、杉田館長のコレクション、ですね。『立原道造全集 第1巻詩集』(山本書店。1941年2月)、『久保田万太郎句集』(三田文學出版。1942年)は意外。三島は道造を愛読してたんですね。
10時半、2階で館長講話「館長、三島の読書術を語る」。今回は椅子席になっていた。これで7回目になるでしょうか、館長講話。僕は1回だけ病欠。今回の講話には東京・九州からも応募があったそうです。
「みゃあらくもん」と自己紹介から始まり、大学時代の三島『金閣寺』との出会い、文学館設立の経緯、これまでの企画展と話は続く。
私の読書術」(昭和44年1月3日付・朝日新聞。今回その草稿が展示)で三島は自分の読書について「私は、心持を水のやうにして、作品の中へ流れ入るやうに心がける。」と書く。早熟と言われる三島由紀夫(平岡公威)だが、杉田館長がおっしゃるように「早熟・天才にはこういう膨大な量の読書の下地がある」のでしょうね。
今回は質問も受け付け。1人目、「三島はどの作品がノーベル賞候補になったのか」。2人目に僕が質問。「ラディゲやランボーなど翻訳が多いが、17歳時の三島の語学力はどうだったのか」。どうだったんでしょうね、当時の外国語力。旧制高校だから英語はもちろんフランス語・ドイツ語あたりも堪能だったのかも。戦時中は英語・フランス語はダメ?。
by tiaokumura | 2014-03-09 10:07 | 富山 | Comments(0)


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