5連休もあと残りわずか。教材作りも
ラストスパート中(核爆)。
今回ご紹介するのは「漢字学習・補助プリント」。
「は」と「が」もそうですが、日本人にとっては当たり前のことでも、日本語学習者にとっては難しい。
漢字の読み方も、漢字圏・非漢字圏どちらにとっても、けっこう大変です。そこで作ってみたのが「促音化する読み方」。もちろん「促音」なんて言っててもしょうがないので、
読み方が「っ」に変わる漢字、ってな説明のしかたです。学院生は「おとな」なんで、彼ら・彼女らの
知的好奇心をくすぐりながら、
ルール化して教える、ってのがコンセプト^^。こういうの、おもしろおかしい口上つきでやると「プロの日本語教師~」となるのでしょうが、残念ながらまだそこまでは達していません。
以下、ほぼ授業の展開に沿って。
A日本語漢字の音読みは
1音か2音の2種類しかない。3音以上はない。(←ん、断言していいんですよね。5万といわれる日本語の漢字を全部チェックしたわけじゃないのですが。間違ってたらご指摘ください。)
夏=カ、金=キン、急=キュウ。キュウは文字は3つだけど、音(おと)は2つ。
B
2音の漢字の2音目は7種類しかない。。(←ん、断言していいんですよね。5万といわれる日本語の漢字を全部チェックしたわけじゃないのですが。間違ってたらご指摘ください。←
繰り返し~♪)
○イ、○ウ、○キ、○ク、○チ、○ツ、○ン。「
内金(うちきん)いくつ」「
苦痛いんちき」と覚えておくと便利かも(と言って、学院生の「受け」を狙う^^)。こういう
アナグラム、思いつくと嬉しいもんです。
自己満足なだけかもしれませんが(照)。
C「内金いくつ」の内、「
ちきくつ」が、次に続く漢字の語頭の音読み(か行・さ行・た行・は行)に伴って、「っ」に変わることがある。(←ここが
ポイント! 「点々の付く行」と教えるとわかりやすいかも)
D○き、○く+か行
石+器=せき+き→せっき、学+校=がく+こう→がっこう
ただし、○き、○く+さ行、た行、は行 は、変わりにくい(変わらない?)
石炭=せきたん(×せったん)、学習=がくしゅう(×がっしゅう)、作品=さくひん(×さっぴん)
E○ち、○つ+か行、さ行、た行
日+記=にち+き→にっき、出+産=しゅつ+さん→しゅっさん、発+達=はつ+たつ→はったつ
F○ち、○つ+は行(←ここも
ポイント!)
一+票=いち+ひょう→いっぴょう、発+表=はつ+ひょう→はっぴょう、出+発=しゅつ+はつ→しゅっぱつ
G○ち、○つ+他の行
一年=いちねん(×いっねん)、日曜=にちよう(×にっよう)、発音=はつおん(×はっおん)、出願=しゅつがん(×しゅっがん)
Hルールがわかったところで、いろいろな漢字語を読んでみる
日本人にとっては「
な~んだ、これ。まわりくどい」なんでしょうが、こういう教え方も「日本語教育」にはあるんです。もちろん、これで日本語学習者が理解できるかどうかは別問題ですが(核爆)。
学院生がメールやワードで文書作成するときも、読み方のルールがわかっていれば、便利ですよね。辞書で漢字語を調べるのにも、たぶん役立つ。紙媒体の辞書は前後見られるのでこのルール知らなくてもいいでしょうが、電子辞書にはより有効なような気も。
「書く」が後回しになってもいいから「読む」ができるようになる、←今の日本語教育での漢字学習、こういう考え、大切かもしれません。