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鈴木忠志が語る、利賀

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(8月29日朝・記)
8月25日(日)午前5時、利賀の民宿「瑞峯(ずいほう)」で目覚める。相部屋で僕以外に3人が宿泊。入浴・洗面・タブレット・読書・数独など、6時半朝食。味噌汁・焼魚・生卵・漬物など、ごはんは少し。7時過ぎチェックアウト。1泊朝食(B&B)で5500円。バスで利賀芸術公園へ。あいにくの雨で、持参した合羽着用。時間が早すぎたんですねぇ、どこも開いていない。百瀬川沿いのレストラン(?)のポーチにイス・テーブルが並んでいて、そこで雨宿りさせてもらう。9時前再び公園へ、人が少しずつ集まってくる。休憩所が開いたのでそこに入る。このころには雨はすっかり上がっていた。休憩所で岐阜県可児市から来られた水野さんに出会う。熱心な方でここには開始以来通っているとか。演劇・映画に詳しい方であれこれ楽しくおしゃべり。この週にマルセ太郎の関連で下北沢に行くとのことで、下北沢のカフェカナンを紹介しておいた。本日分の受付をする。この日も「志」「ご随意に」に迷ったが、某円(秘密^^)にした。名前入りの封筒は昨日の1枚だけだったのでしょうね、この日は空封筒に名前と会員番号を表書きして提出した。

鈴木忠志Q&A
鈴木忠志が語る、利賀』@新利賀山房
新しい利賀での展開について、今後のSCOTについて、どんなことでも聞いてください!

以下、当日のメモから(文責・奥村)。会場からは6つくらい質問が出た。
①36歳の時に利賀に来て38年。私は「在日利賀村民」である。
②65歳以上人口が50%以上を「限界集落」という。利賀は人口600人の限界集落である。だがそんな利賀に劇場が6つ。人口比100人に一つ!である。
③ITが発達しているが、肌で感じあってわかることが大切である。
④今回の「ご随意に」は宗教システムと似ている。日本のシステムが硬直化し、興行システムも資本主義化している中で一石を投じたかった。
⑤利賀を「気持ちの解放区」にしたい。
⑥私は「村おこし」をやっているのではない。「日本おこし」だ。世界からここを見るとここは「国立劇場」である。
⑦私の作劇は「編集」と云えるかもしれない。言語的素材が中心でそれにしぐさや衣装や音楽がついてくる。私の記憶の断片(テキストや生活や本や歌謡曲などなど)が関係づけられて、ある時作品となる。
⑧若いときに招待されたフランス世界演劇祭でジャン・ルイ・バローが古い家を改造して劇場にしていた。それがここ利賀での合掌造りでの演劇活動の発想の元になっている。
⑨磯崎新・大岡信・堤清二・武満徹らが私の活動に協力してくれた。「逃げちゃいけない」と思った。
⑩当時の利賀村長がスズキ・メソッド・トレーニングを見に来て「軍隊より厳しい」と言った。
⑪劇団とはやくざの組みたいなもの。理念があってそこに同志が集まって劇団となる。今、日本に「劇団」と呼べるのははたしていくつあるだろうか。
⑫私は日本をちゃんとしたい。「精神の公共事業」をやっている。
⑬ネット社会で個人化が進み、みなバラバラになっている。今こそ集団を見直さなければならない。

予定をオーヴァーして12:15ころ終了。
鈴木忠志さんのブログはこちら
by tiaokumura | 2013-08-25 12:28 | 富山 | Comments(2)
Commented by 研次 at 2013-08-28 00:09 x
本日店に利賀村で知り合いになった方が見えました。今日両国にマルセ太郎のメモリーイベントに行くと言ってました。ご紹介ありがとうございます!
Commented by tiaokumura at 2013-08-30 06:43
研次さま、先日はごちそうさまでした。
水野さん、さっそく来店されましたか。行動力のある方です。貴君と話も弾んだんじゃないでしょうか。これからも来店されると思います。よろしくお伝えください。水野さんはPCもケータイもやらない方だそうで、ブログも無縁な方。
秋、そろそろでしょうが、ご自愛を


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