世界の果てからこんにちは

f0030155_2185126.jpg
(8月28日夜・記)
今年のSCOT Summer Seasonは、8月23日(金)の『新釈・瞼の母』から9月1日(日)の『ディオニュソス』まで6日間・13演目(異なり5演目)・2トーク。
8月24日(土)、7時過ぎに家を出て、ポートラム・高山線で越中八尾(えっちゅうやつお)。そこから利賀(とが)村営バスで利賀入り。民宿「瑞峯(ずいほう)」にチェックイン。バスで利賀芸術公園に。受付をする。受付テントには赤地に白の文字「」の箱。「ご随意に受付」の文。そうなんですね、今年は入場料が「志」「随意」なんですね。自分、いい年したジジイなんで、金額迷いました。結局この日(3公演)は某円にした(秘密^^)。自分の名前入りの封筒に入れるんですね、お金。さすがにちょっと抵抗があった。だって・・・。
昼食は公園から百瀬川に沿って歩くこと約10分の「グルメ館」で。館外のテーブルで「岩魚塩焼き」「キリン缶ビール」。岩魚は小ぶり、骨まですべて食べた。1時から利賀山房で『禿(はげ)の女歌手』。4時から利賀大山房で『羯諦(ぎゃてい)羯諦-行く者よ、去り行く者よ-』。夕食は再びグルメ館で。「岩魚塩焼き」「ざるそば」「アサヒ缶ビール」。
天候が心配されたが幸い雨はなし。前夜はけっこう降ったみたい。この夜、これが毎年一番人気でしょうね、花火仕掛けの『世界の果てからこんにちは』。初演は1991年。

SCOT
世界の果てからこんにちは@野外劇場
構成・演出:鈴木忠志
俳優:新堀清純(日本の男) 中村早香(その子ども) 僧侶(藤原栄作 他) 花嫁衣装の女(ビョン・ユージョン) 紅白幕の女(内藤千恵子 他) 車椅子の男女(竹森陽一 加藤雅治 他)
花火師:前田徹 他
挿入歌:『ピチカート・ポルカ』『夜の訪問者』『海ゆかば』『からたち日記』『船頭小唄』など

僕が『世界の果てからこんにちは』を観るのはこれで3回目か4回目になる。セリフの多くも、人物の登場も、花火のタイミングも、流される歌も・・・すっかりお馴染みになっているのだけど、何回観てもワクワクドキドキウキウキ感は変わらない。利賀のここでなければ見られない劇です。
鈴木によればこの作品は「日本人が陥るバランスを欠いた心性の幾つかを批評的に造形してみた」(講演ちらし「日本という幻想」より)。
劇中もっとも有名なセリフは第七場から第八場の
日本の男 なにを騒いでいた?
子ども 日本が、父ちゃん、お亡くなりに。
日本の男 日本もいつかは死なねばならなかった、/このような知らせを一度は聞くだろうと思っていた。/明日、また明日、また明日と、時は/小きざみな足どりで一日一日を歩み、/ついには歴史の最後の一瞬にたどりつく、/昨日という日はすべて愚かな人間が塵と化す/死への道を照らしてきた。(『鈴木忠志 演出・台本集Ⅲ』pp70-71)
でしょうね。
アップした写真はこの直後のシーンになる。ステージ前方に「車いすの男たち」、スペースを置いてその後ろ中央に「日本の男」。奥は池、林になり、次々と花火が華々しく打ち上げられフィナーレ、フェードアウトとなる。
花火が次々と打ち上げられ、空も水面も、炎の饗宴と化す。/音楽の終わりと共に花火が終わり、舞台は溶暗となる。(前掲書p78)
これも恒例だが終演後、鈴木さんの挨拶、鏡割り、そして観客に日本酒がふるまわれる。
高揚感を残しながら^^迎えのバスで民宿に。
[PR]
by tiaokumura | 2013-08-24 21:08 | 富山 | Comments(0)


<< 鈴木忠志が語る、利賀 羯諦羯諦-行く者よ、去り行く者よ >>