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富山薪能

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(8月1日朝・記)
7月31日(水)午後4時、富山国際学院での仕事を終え、車で富山能楽堂に向かう。この日、川田有紀子先生観世流華川会・主宰)から先日ご案内をいただいた「富山薪能」。4:45からの第2部に十分間に合うと思って学院を出たが、予想外に道路が混んでいる。月末だからでしょうか。能楽堂のある場所の駐車場でも意外なことに、ほぼ満車。能楽堂に入るのは4:45過ぎになった。座席は、これまた3回目の「じぇ・じぇ・じぇ」^^だが、ほぼ満席。能楽堂がここまでの入りってのは、そんなにしょっちゅう訪れているのではないが、初めての経験。出番を控えた川田先生にちらっと会えた。ラッキー。
時間がずれこんでたんでしょうね、第2部の初めから観られた。番組
仕舞(宝生流) 藤 春日権現
仕舞(観世流) 小鍛冶 三井寺
舞囃子(宝生流) 放下僧
舞囃子(観世流) 雲林院
火入れの儀
狂言 宗八
能 船弁慶
附祝言

富山は、前田藩の関係でしょうか、宝生が盛ん。観世は劣勢かも。薪能ではプログラムにあるように、宝生・観世が交互に演能。舞囃子は「仕舞+楽器演奏」となるでしょうか。
雲林院」は小西弘通師。大鼓・飯嶋六之佐、小鼓・住駒幸英、太鼓・麦谷暁夫、笛・片岡憲太郎の皆さん。地謡は松下覚、山本博通、波多野晋、數川悟の皆さん。
船弁慶」を観るのはこれで何回目になるか。名曲中の名曲でしょうね。今回は間狂言も入って完全上演。シテ・宝生和英師。宝生和英(ほうしょう・かずふさ1986-)は宝生流第二十世宗家。まだ20代で将来能楽界を背負って立つ方なんでしょうね。昨年の薪能では「井筒」の後見だった。ワキ(弁慶)は殿田謙吉さん。恰幅のいい方で声もよく響き弁慶にうってつけの方だった。
船弁慶」観世小次郎信光・作。静御前(前シテ)は弁慶から義経の西下りに同行できない旨を伝えられる。弁慶のその言を疑い、義経の本意を確かめるべく義経の元に伺う静。そこで義経自らの決断だったと知り、別れに舞を舞う静。後半、弁慶は躊躇する義経を促し船出する。やがて海に異常が。平家の公達が洋上に現れ、義経一行に挑む。とりわけ平知盛(後シテ)の怨念はすさまじく・・・。
午後8時ころ終演。
by tiaokumura | 2013-07-31 16:47 | 謡を習う | Comments(0)


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