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ミヒャエル・ハネケ監督『愛、アムール』

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愛、アムール』原題Amour
人生はかくも長く、素晴らしい。/パリ、音楽家の夫婦。人生の最終章をともに生きると決めた至高の愛の物語。(リーフレットより)
2012年 フランス・ドイツ・オーストリア 127分・フランス語
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ(Michael Haneke1942-)
撮影:ダリウス・コンジ(Darius Khonndji)
キャスト:ジャン=ルイ・トランティニャン(Jean-Louis Trintignant。ジョルジュ) エマニュエル・リヴァ(Emmanuelle Riva。アンヌ) イザベル・ユベール(Isabelle Huppert。エヴァ)他
第65回(2012年)カンヌ国際映画祭・パルムドール(最高賞) 第85回(2013年)米国アカデミー賞・最優秀外国語映画賞 など受賞
公式サイト:こちら

ジョルジュとアンヌは音楽家夫妻。映画冒頭、消防署員がパリの高級アパルトマンに入り、花で飾られたアンヌの遺体を発見する。遺体の腐臭でしょうね、消防署員はマスク・ハンカチなど。それから映画は彼女の死に至るまでを描く。ピアノ教師のアンヌの教え子のリサイタルの翌日、アンヌに異変が起きる。入院・退院後、アンヌは家で過ごすことを望み、ジョルジュによる老老介護が始まる。やがてある日、ジョルジュはアンヌに幼いころの物語を語り、その後眠っているアンヌに枕をかぶせ、窒息死に・・・。
富山では観られないと思っていた映画ですが、フォルツア総曲輪で本日5月25日(土)から上映。観客ガラガラでしたが、まあそれはどうでもいいことで^^。50代以上のご夫婦が一緒に観るといい映画でしょうね。映画中の音楽(シューベルトなど)も絶妙のバランスで挿入。私には「人生はかくも長く」は納得だが、「素晴らしい」のほうはちょっと疑問だが。まあこういう「最期」しかなかったんでしょうね。最後は娘エヴァが母が死んでいるのも知らずアパルトマンを訪ねる場面で終わる。その前のジョルジュの鳩とのシーンは何か象徴的な意味があるのでしょうね。

ジャン=ルイ・トランティニャンクロード・ルルーシュ(Claude Lelouch1937-)監督『男と女Un homme et une femme』(1966年)の「男」です。「女」はアヌーク・エーメ。フランシス・レイの「ダバダバダバ」のスキャット、大ヒットしましたね。あの曲もいいですが、僕には2人のベッドシーンで流れるAvec notre passé pour guide(←スペル、適当です^^。歌の最初のフレーズ)が印象深い。あの当時も今もSEXってよくわからないのですが(照)、愛し合っていてもうまくいかないSEXというものが大人の世界にはあるもんだなぁと、変な?感想を持った。『男と女』、名作です。
エマニュエル・リヴァはこれまたフランス映画の名作アラン・レネ(Alain Resnais1922-)監督『二十四時間の情事Hiroshima mon amour』(1959年)で名優・岡田英次(おかだ・えいじ1920-95)と共演。この映画、邦題がよくない。原題は『ヒロシマ わが愛』です。フランス語だから「イロシマ」か。脚本はマルグリット・デュラス(Marguerite Duras1914-96)。

映画の後、総曲輪通りの喫茶店で昼食。ナポリタン+サラダ+コーヒー。ナポリタンって今ちょっとしたブームなんだそうですね。
食後、フォルツァ総曲輪に引っ返す。『千年の愉楽』の前売り券購入のため。すごい行列でビックリ。30人くらい既に並んでいて、しかもその9割が女性!で、その更に6割以上が20代・30代。若松孝二人気なのか、井浦新人気なのか、あるいは中上健次なのか・・・、僕は6月8日(土)1回目のチケットを買いました。映画もトークも楽しみです。
by tiaokumura | 2013-05-25 09:48 | 映画 | Comments(0)


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