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サイエンスカフェ、初体験

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(1月28日朝・記)
1月27日(日)、西本願寺経営の駐車場に車を停め、午後2時過ぎ総曲輪フェリオに入る。B1Fのドンクでバゲットなど、7Fの紀伊國屋書店で永田和宏『近代秀歌』(岩波新書)など。
3時前、紀伊國屋に併設というのか同店内というのか、カフェギャラリーBINGATAYAへ。ここで、
サイエンスカフェとやま第1回「超新星爆発とニュートリノ」
夜空に輝いている星にも寿命があります。星はその寿命を迎えるとき、大きな爆発を起こします。それを超新星爆発といいます。その爆発のエネルギーの99%がニュートリノとして放出されます。
ニュートリノはすべての物質をすり抜ける幽霊みたいな不思議な粒子です。超新星からのニュートリノを神岡山中に設置されているスーパーカミオカンデで待ち受けています。
オリオン座のベテルギウスは、現在いつ爆発してもおかしくないと言われています。 今回は超新星爆発とニュートリノの研究について分かりやすく話をします。
ゲスト:鈴木洋一郎さん(東京大学宇宙船研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設)

を受講。

以下、当日のノートメモより。文責・奥村ってことで、間違いなどはご容赦を。
<前半>
①超新星とは何?
②これまで肉眼で見えた超新星は8個。SN1006、SN1054、SN1181は藤原定家(ふじわら(の)・ていか1162-1241)『明月記』に記述あり。定家生存中じゃない2個は陰陽師安部泰俊によって教えられたそうです。
③肉眼で見えない超新星は2006年の場合、2006tfまであったので26×20+6=526個だった。
④オリオン座のベテルギウス(オリオンの右手にあたる星ですよね)は赤色超巨星。いつ爆発してもおかしくない。今~100万年以内に爆発する(100万年って、宇宙で考えると「近い」んでしょうね)。
⑤どうして爆発するのか。実は、ニュートリノが主役。
⑥物質はクオーク(アップ、タウン)とレプトン(電子、電子ニュートリノ)でできている。
⑦ニュートリノは中性の原子(電子+ミュー+タウ)で一度作られると物質から離れてしまう。物質の中に含まれない。
⑧ニュートリノは元素の転換時(原子核が変化するところ、核融合や原子核反応が起っているところ)で作られる。例えば、加速器・原子炉・超新星・太陽・宇宙線。
⑨ニュートリノは作られたらどこまでもほぼ光速で一直線に飛んでゆく。他の物質とほとんど反応しない。質量が非常に小さい。
⑩スーパーカミオカンデは『地下の天文台』で2次的に発生した電子等を捉える。
質問できるってことで、自分、①SNって何の略?、②「SN185」は中国の古典の何が出典?、③銀河って何?、と質問した。「超新星爆発って宇宙で考えると毎日のように起っているんですね」って聞くと「そうだ」ってことでした。
<トイレ休憩後の後半>
①超新星爆発とニュートリノ。星は重さ(質量)によってその一生がほぼ決まる。
②超新星爆発直前の星の内部構造。中心に鉄。
③超新星からのニュートリノ。超新星爆発で発生するエネルギーは、太陽が一生に出すエネルギーの1000倍。発生したエネルギーの99%以上がニュートリノによって運び出される。
④SN1987Aからのニュートリノ。
後半も自分、質問できました(照)。質問:「エネルギー保存の法則」でいくと、ニュートリノが運び出したエネルギーはどこにあるんですか。鈴木さんの答え「宇宙空間に均一に散らばっている。それを探る研究も進んでいる」。
基礎科学が何の役に立つのかという質問で鈴木さんは「一般相対性理論」を例にして回答された。また、「知らないことを知ろう」「わからないことを知りたい」ということがイノベーションにつながるという鈴木さんに、「その通りだ」と思った。

アップした写真鈴木洋一郎さんと。ブログ掲載はご本人の許可を得ています。

3月16日にダークマター(暗黒物質)がテーマのサイエンスカフェがあるそうです。受講してみたい。

今回のサイエンスカフェを知ったのはヨシダヒロコさんブログ。ヨシダさんも受講されてるかと思ったが、お見えになってなかったのか結局わからず仕舞いだった。
by tiaokumura | 2013-01-27 16:40 | 富山 | Comments(6)
Commented by ヨシダヒロコ at 2013-01-28 11:40 x
すいません!

全身黒で座ってスマホで写真を撮っていたのですが……。あの印象的な質問をされたのが奥村先生だったのですね。奥村先生らしき方はお見かけしました。次のダークマターはスタッフに回るかもしれません。これに懲りずまたよろしくお願いしますm(__)m。ちなみに、3月に新潟で漢方のサイエンスカフェもあるそうですよ。
Commented by のぶ at 2013-01-28 16:11 x
サイエンスカフェ楽しかったですか!次回にダークマターやダークエネルギーの話題があるとのこと、私たちの周りにも存在しているのか?どれくらいの量が?を聞いて下さい。
Commented by tiaokumura at 2013-01-29 08:54
ヨシダヒロコさま、いらっしてたのですね、わかりませんでした。残念。
理系の方々なんでしょうね、鋭い質問が多かったですね。自分の場合、素朴な質問で(照)。まぁそういうのもサイエンスカフェは許されるのかと。MIT白熱教室で「エネルギー保存の法則」も取り上げてて、それで鈴木さんへの質問になりました。
次回、お会いできるのを楽しみにしております。
Commented by tiaokumura at 2013-01-29 08:57
のぶ様、サイエンスカフェ、おもしろかった。物理学も天文学も全くといっていいくらい無知ですが、話を聞き想像を巡らせるだけでも、ワクワク気分に。ダークマター、時間の都合がつけば受講します。のぶさんの疑問もきっと話題に入ってくるかと。
Commented by ヨシダヒロコ at 2013-01-29 20:30 x
奥村先生、
わたしはサイエンスカフェはこれで2回目ですが、もともと市民の方々に「科学ってこんなんなんだ、意外と面白いな」と知って頂くことが目的なので、質問は何でもいいと思います。先生として、「つまらない質問はない」ということはもうご存じでしょうし。

わたしもダークマターは仕事の都合が付く限り参加したいと思います。あと富山大図書館も何か考えているという話です。

よろしくお願いします。
Commented by tiaokumura at 2013-02-05 08:50
ヨシダヒロコさま、ダークマターか何かで近日中にきっとお会いできそうですね、楽しみです。
確かに教師をやっていると「つまらない質問はない」っての実感です。自分は文系だったので物理未習ですが、MIT白熱教室は楽しみながら観てます。立花隆の本もけっこう好きだし。
立春ですがまだまだ寒い日がありそうです。ご自愛を


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