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癌日記:1月24日(木) 抗癌剤TS-1、16クール目開始

1年5か月ほど前の当ブログに「ある癌患者(男性・64歳 胃癌ステージⅣ)、4つの不安」って記事、投稿しています。胃全摘出・肝臓3分の1切除・膵臓脾臓摘出の手術後約2か月経っての投稿記事です。
同記事では、江國滋(えくに・しげる1934-97)が食道癌を告知された日の、
あっというまの1日でもあり、生涯ではじめての長い長い1日でもあった。/残寒やこの俺がこの俺が癌(江國滋『おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒』新潮文庫p23)
や、河野裕子(かわの・ゆうこ1946-2010)の乳癌闘病時の、
身体が思うように動き、御飯がおいしく食べられるということ、これに優るものはない。健康でさえあれば、この世のことは何とかやって行ける。(河野裕子・永田和宏『たとへば君 四十年の恋歌』文藝春秋p179)
などを引用したり、「・・・不安が臆病・弱気を引き寄せ、その反動としての攻撃性(周囲への八つ当たり)が牙を剥く。そのことに後悔しやがて己の卑小さに絶望する」と癌患者の不安を分析?したりしてます。
ちあきなおみに『4つのお願い』って歌ありましたが^^、同記事の4つの不安ってぇのは<食生活><就労><お金><再発・転移、そして余命>の4つ。<就労>については現在、富山国際学院で原則として平日10時~4時勤務。授業・来客などの関係で前後の時間の勤務もあります。賃金カットもしてるのでスタッフのご理解は得られているかと思う(強権発動じゃありませんよーに^^)。<お金>のほうも貯金を取り崩したりして今のところ借金無し。まだ1年くらいは大丈夫でしょうね。<再発・転移、そして余命>のほうは、これはまぁどうしようもない。一応の覚悟はしてますが、「いざ」って時にどこまで平常心が保てるか、自信はない。
<食生活>、ゼータクな悩みといわれるかもしれませんが、これが一番悩みの種。胃がないってことはずいぶん決定的なことなんでしょうね。食欲がわかない、以前おいしかったものがおいしくなくなった。朝は、パン(ピザトーストなど)・野菜・生ハム・くだものなど+コーヒー(カフェオレ、ココアなど)。夜はおかゆが主食で、次姉に教えてもらった地元産や味の素・アヲハタのおかゆに梅干・青海苔・いかの塩辛などをトッピング。おかずは2~3品少量ずつ。平日昼は外食。勤務先の富山国際学院の近くで昼食。だいたいのパターンができていて、
月曜日:祭りばやし(回転寿司)の5貫盛り(氷見産。このくらいの量が丁度)
火曜日:8番ラーメン(ラーメンチェーン店)の小野菜ラーメン(とんこつ味)+餃子セット
水曜日:ガスト(ファミリーレストラン)きのこ雑炊+α
木曜日:ココス(ファミリーレストラン)アラカルト2品+スープ(ここの中華スープはうまい)
金曜日:末弘軒のワンタンメン
といったところ。栄養を考えると?な昼食かもしれませんが、なんとか食べられる物があるだけでありがたい。
1日5食に分けて食べるのも癌患者にはいいそうですが、僕の場合はそれはやっていない。ただ、お菓子類をつまんでいます。あんまし行儀のいいことじゃありませんが、勤務先でもあれこれお菓子を持ち込んで食べてる(照)。癌の前はおやつなんてほとんどしてなかったのにねぇ。

1月24日(木)から抗癌剤TS-1の16クール目開始。4週間服用、2週間休薬。胃癌に効果があるといわれるTS-1、この間の讀賣新聞で膵臓癌だったかにも効果があると出ていました。抗癌剤TS-1、僕の主治医のTドクではもう1クールくらいでやめようかということです。僕の場合、TS-1は効果が出ているのですが、長期にわたる抗癌剤はよくないということなんでしょうね。
by tiaokumura | 2013-01-26 11:36 | 癌日記 | Comments(0)


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