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越中万葉朗唱

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(9月17日午前・記)
9月15日(土)の一番の目的は「高志の国文学館開館記念事業 越中万葉朗唱の夕べ」に参加すること。午後2時前受付を済ませる。男子更衣室で古代衣裳に着替える。アップした写真、すっかり万葉人気分になってる自分っす(照)。今回の自分、ずいぶん早い順番で6番目。3時前、トップグループ5人(1人欠席)、舞台裏にて待つ。高岡市にあるかたかご幼稚園の園児のパフォーマンスの後、巻十七・3947から朗唱開始。ドキドキする間もなく^^自分の番。ステージに立つ。

富山市犬島から参りました、奥村隆信、65歳、日本語教師です。よろしくお願いします。
巻十七3962
大君の 任けのまにまに ますらをの 心振り起こし あしひきの 山坂越えて 天ざかる 鄙に下り来 息だにも いまだ休めず 年月も いくらもあらぬに うつせみの 世の人なれば うち靡き 床に臥い伏し 痛けくし 日に異に増さる
たらちねの 母の命の 大船の ゆくらゆくらに 下恋に いつかも来むと 待たすらむ 心寂しく
はしきよし 妻の命も 明け来れば 門に寄り立ち 衣手を 折り返しつつ 夕されば 床打ち払ひ ぬばたまの 黒髪敷きて いつしかと 嘆かすらむそ
妹も兄も 若き子どもは をちこちに 騒き泣くらむ
玉桙の 道をた遠み 間使ひも 遺るよしもなし 思ほしき 言伝て遣らず 恋ふるにし 心は燃えぬ
たまきはる 命惜しけど 為むすべの たどきを知らに かくしてや 荒し男すらに 嘆き伏せらむ
ありがとうございました。

4日ほど前にいただいたコピー(『越中万葉百科』笠間書院、が出典か)を拡大してあれこれ書き込み、自分用の台本?を作った。長歌は(五・七)×n+七。その辺のリズムを押さえ、内容からいくつかに分けて朗唱。他の人のを聞いていると、ずいぶんうまいもんです。節をつけた、本来の意味での朗唱が多い。高岡市は万葉集朗唱を毎年やっているので手馴れたもんなんでしょうね、高岡市からの参加者はほとんどみな上手。出演者、富山大学附属・芝園中学・富山第一高校など児童学生の団体参加もあった。
5時前に文学館を引き揚げる。この後馬場あき子(ばば・あきこ1928-)や中西進(なかにし・すすむ1929-)らの朗唱もあった。

この日はあちこち回ってけっこう疲れた。西町から高志の国文学館まではタクシーを利用してしまった。馬場あき子も聞きたかったのだけど・・・。高志の国文学館から市電電停まで歩く。県庁前→新富町、市電。CiC裏手で夕食用のお店を探す。一人で入って食べきれそうなお店が条件。迷ってたら雨が降り出し、けっきょく「秋吉」に。初めての店。グラスワイン白を注文したら、置いてないということで秋吉赤ワインのミニボトル。焼鳥は砂肝と皮を塩で。各5本ずつだった。ワインは半分ほど残したが焼鳥はなんとか完食。

富山駅北口に出てポートラム。午後7時前帰宅。9月15日(土)は長い一日だった。
by tiaokumura | 2012-09-15 14:32 | 富山 | Comments(2)
Commented by 平名 at 2012-09-19 04:59 x
 癌日記と遇ったので入ったら高岡万葉朗誦? 一日中続けて数日掛かり、 児童学生の間には「、」が必要か 我々から見れば高校生も児童みたいな者だが、、 私は食欲有り過ぎてメタボ、 低炭水化物食へ アルコールもOFFへか、、  
Commented by tiaokumura at 2012-09-20 07:23
平名氏、ゲキぶりのコメント、ありがとう。相変わらずの迷文、懐かしい! 元気にお過ごしじゃったんですね。
メタボ、そんなにひどいことなん? アルコールOFFくらいなら、どうってこともないような気も。
11月には会えそうかな。仕事はテキトーに、体調管理気をつけて。


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