(9月2日午前・記)
9月1日午後1時半から2日間の連続シンポジウムの1日目(第1部)。
<何が変わらないのか!?
―<3.11>以後の「ニッポン」
「オキナワ」と「フクシマ」から考える
―振興・開発至上主義からの「自立と自治」
アップした
写真、シンポジウム開始前の
利賀山房。パネリストは向かって左から、司会者役の
大澤真幸(おおさわ・まさゆき1958-)、
松島泰勝(まつしま・やすかつ1963-。龍谷大学教授)、
山下祐介(やました・ゆうすけ1969-。首都大学東京准教授)が着席。大澤は、本は読んだことがありませんが、名前は知ってた。人気のある社会学者の一人なんでしょうね。後の二人は初めて聞く名前。
琉球独立論については僕もこのブログのどこかに書いているはず。琉球の歴史を鑑みた時、琉球は日米から独立したほうがよい(独立すべき)。学生時代に「沖縄を返せ」をよく歌ったものだが、あれは「沖縄に沖縄を返せ」であって「本土(日本)に沖縄を帰せ」じゃなかった、本当は。そんなことも若造の僕はわかっていなかった。松島は独立論者。
松島泰勝の発言からー74%の米軍基地を押し付けられ琉球は日本の植民地。本土投資家が軍用基地に投資し、日本政府の公共投資の多くが失敗またはブーメラン経済になっている(琉球に利益を齎していない)。脱植民地化こそ琉球の目指す道である。
山下祐介の発言からー原発人災で避難者は「何がどう危険なのか」わからないまま避難した。安全神話は安全詐欺でもあった。いくつか原発の事故報告書が出たが肝心なことは解明されていない。フクシマでは、システムの前に人間が切り捨てられている。そして今、日本国民の無関心が広がっている。
大澤真幸の発言からーnationとは水平的な同胞であり、平等であるが故の差別を内包し、耐え難い程の格差を生んでいる。日本は「何とかなるさ」の甘えの構造で成り立っており、いざという時はアメリカが助けてくれると思っている。
約2時間のシンポジウムであった。気になったことが一つ。大澤の笑いながらの発言が多すぎるのと笑いが発言内容と合わないこと。彼の癖、なんでしょうね、笑いながら何か言うのは。
利賀山房を出たところで
井端ご夫妻とバッタリ。ご夫妻と前回会ったのは4年前ここ利賀で。