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外国につながる子供たちの高校受験(富山県の場合)

米田哲雄先生(勉強お助け隊)は、その日本語教育における経歴・見識とも私なぞが足元にも及ばない持ち主である。米田先生は、原和子先生(ゆうゆう)・中山美幸さん(富山YMCA)・折田真一先生(富山情報ビジネス専門学校)・青木由香さん(アレッセ高岡)といった方々と並んで富山県内で私が尊敬し信頼する日本語教師であり、私にとっての貴重なメンターでもある。偶然ですが高校の大先輩でもある。
その米田先生が山﨑けい子先生(富山大学人文学部准教授)とともに代表である「外国につながる子供を考える会」が、今年6月1日に富山県知事・富山県教育委員会あてに「外国につながる子供の高校入試特別措置に関する要望」を提出、私も名簿の末席に名を連ねさせていただいた。要望書の効果もあったのでしょうね、今年度の富山県行政当局に新しい動きが3つありました。その内、入試問題にふりがなを付ける件に関しては当ブログ2011年10月21日付「県立高入試問題にふりがな」で既報ですが、それも含めて3つ、以下に記録しておきます。以下の情報はいずれも公開されているものですが、僕は専ら米田先生を通じて情報入手いたしました。この場をお借りして米田先生に感謝の念を表明させていただきます。

①富山県・平成23年度9月補正予算案より
一般会計総額105億74百万円の補正中「Ⅳ『元気とやま』づくりの推進」の「教育・文化の振興」に「外国人生徒高校進学啓発事業」3240千円を計上。「本県在住の外国人生徒の保護者等に対し高校進学の必要性等を啓発」とのことで、具体的には「パンフレット等の作成」「DVDの作成」「説明会の開催」。
②外国籍を有する者への県立高等学校受検上の配慮について
趣旨:日本語を読む能力にハンディがある外国籍を有する者で、県立高等学校を志願する者に対して外国人特別措置を実施する
対象生徒:志願時において入国後6年以内の外国籍を有する者
特別措置の内容:すべての県立高校(定時制の課程単位制後期を除く)において、入学者選抜学力検査問題中に使用している漢字にふりがなを付す。ただし、設問の都合上、ふりがなを付さない場合もある。
開始時期:平成24年度入学者選抜より実施
③富山県教育委員会「外国人のための高校入試説明会
外国籍を有する生徒やその保護者向けに、高校進学の意義や高校入学選抜の制度について母語で解説を行う
対象:小学校高学年・中学生などの子供と保護者
日程:12月17日(土)10時~11時半 高岡ウイング・ウイング1F・交流スペース
    12月18日(日)10時~11時半 富山県民会館7F・701号室
中国語・ポルトガル語・タガログ語・ウルドゥ語・英語での質疑に対応

「外国につながる子供」の高校進学にわずかばかりですが関わりのある者としては、まだまだ課題が多いにしても県教委の動きは一歩前進と捉えられるでしょうね。僕は12月18日の県民会館での説明会に参加予定です。僕は「対象外」ですが入室禁止にはならないと思いますが^^。
by tiaokumura | 2011-12-13 19:54 | 富山 | Comments(0)


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