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「こたつ・みかん・読書」な夜

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今年の日本シリーズ、見応えがありましたねぇ。とりわけ第4戦6回裏・中日ノーアウト満塁でのホークス左腕森福允彦のリリーフ。江夏の21球を思い出させるような投球術だった。僕、森福ってほとんど知らなかった。小柄な彼が絶体絶命のピンチにリリーフし、小池・平田・谷繁と右打者3人を討ち取った。ここが今シリーズの分岐点だったでしょうね。ホークスが2勝2敗に持ち込み、名古屋での決着がなくなった。1・2戦と馬原で負けてる秋山監督としては、「これでホームに帰れる、日本シリーズ制覇が見えてきた」ではなかったでしょうか。
今シリーズのいい点は両リーグの1位チームの対決だったこと。僕は当ブログ2007年10月10日付記事「クライマックスシリーズはいただけない」で書きましたが、今のCS嫌いです。去年「下剋上ロッテ」とかで盛り上がったみたいですが、あんなの変。今シリーズは監督の采配も見ものだった。「名選手、必ずしも名監督ならず」と言いますが、秋山も落合も名選手であり名監督でしょうね。
僕、日本シリーズは全試合TVで見ましたが、ふだんはTVは(あいかわらず)あまり見ない。ただ昨日から3夜連続のBSプレミアム『辛亥革命100年』は観てます。昨日は宮崎滔天、梅屋庄吉、山田良政・純三郎兄弟ら「革命を支えた日本人」。革命途中で命を落とした良政への孫文の想いにはじーんときました。昨年だったか新資料発見で話題になった宇都宮太郎のことは知ってましたが、秋山真之が孫文を支援していたことは初めて知りました。そのことで真之はヨーロッパに左遷されたようなんですね。
TVはあとBS-TBSの『吉田類の酒場放浪記』、けっこう観てます。1本の番組で4店紹介。ほとんどが(全部?)再放送みたいです。

アメリカ人のライフスタイルに「カウチ・ポテト」。日本人の自分、部屋にはカウチもないし、ポテトチップスも好きじゃない。さしずめ自分は「こたつ・みかん」でしょうね(激爆)。そしてカウチポテトでホームシアターやTVを見ているであろうアメリカ人に対して、自分はこたつに潜り込み時々みかんを食べながらの読書。最近は「こたつ+みかん+読書」な夜を過ごしています。最近読んでいるのがアップした写真。以下の本たちです。*は奥村の一言コメント。機会があったらもうすこし詳しく紹介できるかも。
木内昇(きうち・のぼり1967-)
茗荷谷の猫
2011年9月10日 第1刷
文藝春秋(文春文庫)
629円+税
*歌謡曲にはご当地ソングの名曲が数々ありますが、小説でタイトルに地名が入った名作ってどうだろう。川端康成『伊豆の踊子』、臼井吉見『安曇野』、三浦綾子『塩狩峠』など、そんなにないような気がする。本書、「茗荷谷」ってことで読みたいと思った。僕は木内が直木賞作家ってことも知らなかった(恥)。僕が40年以上前に通った大学が地下鉄丸の内線「茗荷谷」下車だった。本書に収録されている9編の地名、他に「本郷菊坂」「浅草」「池袋」「千駄ヶ谷」など。時代は幕末から昭和。
古川綾子(ふるかわ・あやこ1973-)
上方芸人自分史秘録
2011年8月1日 第1刷
日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫)
933円+税
*著者は大阪府立上方演芸資料館学芸員。「本書で紹介する芸人さんは24名。明治から平成まで活躍の時期はさまざまだが、上方喜劇と上方演芸を代表する一流の方々」(「はじめに」p5)。24人は、横山エンタツ、ミヤコ蝶々、初代桂小春団治、横山やすし、2代目渋谷天外、花菱アチャコ、浪花千栄子、5代目桂文枝(来年、三枝が六代目襲名とか)、藤山寛美ら。この本、実は買おうかどうしようかちょっと迷ったんですが、広澤瓢右衛門(ひろさわ・ひょうえもん)が入っているので買うことにしました。
小高賢(こだか・けん1944-)
老いの歌-新しく生きる時間へ
2011年8月19日 第1刷
岩波書店(岩波新書)
700円+税
*いつだったか「詩<短歌<俳句の順に創作者人口が増え、それは10倍ずつになる」っての読んだことがある。なるほど、って説ですよね。3つの短詩型では俳句人口が一番多いのでしょうね。本書は「短歌」。人類の歴史上初めての高齢社会を迎えた日本。今その日本で「みずからの老いを眺め、考え、悩み、短歌で表現している。自分の驚きや不安、疑問、怒りなどが、五七五七七によって表白されている。素朴な感情から精緻な表現まで、・・・『老いの歌』はいまとても元気がいい。」(「序 老いの発見」p7)。
玉川重機(たまがわ・しげき)
草子ブックガイド1
2011年10月18日 第2刷(2011年9月23日第1刷)
講談社(モーニングKC)
695円+税
*「草子」は「そうし」じゃなく「そうこ」。このコミック、西荻中学生の内海草子がヒロインで、主な舞台は青永遠屋(おとわや)という古書店。「青春は、一冊の本からはじまった。」「読書の歓びを繊細華麗に描き出す幻の漫画家12年ぶりの新作。」(帯より)。「ブックガイド」の名のとおりで、その1冊目が平田禿木訳『ロビンソン漂流記』ってぇんですから、実に濃いと云うかディープなコミックです^^。
大石直紀(おおいし・なおき1958-)
RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ
2011年10月11日 初版第1刷
小学館(小学館文庫)
476円+税
*もう2年半前になりますが木村大作監督『剱岳 点の記』は名作だった。富山を舞台にした映画、最近増えてますが、『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』もその1作。全国公開にさきがけて先週土曜から富山で先行上映中です。僕はまだ見てませんが近日中に見る予定。本書、その映画のノベライズです。昔角川に「読んでから見るか、見てから読むか」ってキャッチコピーありましたが、映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』、僕はノベライズのほうを先に読んじゃいました。
JTB時刻表 2011年12月
 映画RAILWAYS公開記念 まるごと富山大特集

2011年12月1日発行
JTBパブリッシング
1095円+税
*この雑誌、サブタイトルにあるように、富山大特集。富山を全国にPRですもんね、すばらしい。富山県民も富山県出身者も郷土愛にあふれてて、こういう本が出るとつい買っちゃうでしょうね。高かったけど僕、買っちゃいました(照)。内容は、「食の宝庫富山でキトキトを食す」「富山ならではのご当地グルメ」「「四季折々の自然美を満喫!」「低床車の仕組みを探る」(高岡市の万葉線は2004年に富山で初めて低床車導入。その後、ポートラムもセントラムも低床車で)「富山ライトレール」(ちょっとややこしいですが、車両がポートラム、路線・会社がライトレールのようです)「RAILWAYS ロケ地を巡る」など。
by tiaokumura | 2011-11-22 20:13 | | Comments(0)


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