2011年読書始め

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東洋・早稲田、2強の争いでしたね。三連覇か三冠か。高野が転んだ時はドキッとしましたが、21秒差で早稲田総合優勝。渡辺駅伝監督の学生時代以来18年ぶりの総合優勝。胴上げ解禁がなり、渡辺は感無量でしょうね。インタビューで彼、東洋・駒沢(東海も入ってくるでしょうね)に触れもう来年を見据えてました。2012箱根駅伝、もう始まっている。それにしても早稲田、愛ちゃんはいなくなってしまいましたが、駅伝以外にも野球・ラグビー・アメフトなど、大学スポーツで一時の低迷を完全に脱している。
シード権も秒差の争い。國學院が最後の最後でコースを外れたときは心配しましたが、幸い國學院はシード権獲得。監督(駒沢OB)も嬉しかったでしょうね、
今頃一番悔し涙を流しているのは柏原竜二君かもしれない。「1分とは言わない、せめて49秒、自分が貯金しておけば」という思いかもしれない。でも、1・2年のときはただ「すごいっ」の一言だった柏原君、往路インタビューで「田中―っ」と叫んだ君は一皮も二皮もむけて大きく成長した。重圧につぶされることなく、1年後にも君の雄姿をTV画面で見たい。最終学年になる柏原はどんな想いで来年の箱根に臨むのでしょうね。柏原世代も充実しているし、1・2年にもキラリ光る逸材が揃う。1年後が今から楽しみです。
それにしても長野県佐久長聖ってすごいんですね。小林・世羅・西脇工・報徳・仙台育英などこれまでにも高校男子駅伝には超高校級の学校がいくつもありましたが、今回の箱根駅伝、いくつもの大学で「佐久長聖」を見た。同校、指導者がすばらしい方である。
蛇足3つ
池袋時代に付き合っていたSY(北関東出身)は東洋大生でした。今頃彼女、首都圏で「おばあちゃん」かな。
「劇団ひとり」を初めて見たとき「渡辺康幸」そっくりさんと思った(激爆)。
素朴な疑問。日本全国大多数の大学に出場権が不可能な(不条理!)箱根駅伝、それでもこれだけ全国を熱狂させるのは何なんでしょうね。東京・富士山でしょうかねぇ。日本の生き延びる道を示唆してるのかも、箱根駅伝って。

2011年の読書始めです。
藤井貞和(ふじい・さだかず1942-。立正大学文学部教授、詩人)
『日本語と時間-<時の文法>をたどる』
2010年12月17日 第1刷
岩波書店(岩波新書
800円+税

ボクにはきわめて難解な本です。ようやく94ページまで(ときどき先にも飛びますが)たどりつきました。ご記憶にあるでしょうか、受験古典で「き」「けり」って勉強しましたよね。藤井によれば
「き」は一回的な、喪われていまにないはずの過去を認識する。(p.85-86)
けり-時間の経過(過去から現在へ、過去からつづいていまにある時間)(p.ⅰ)
ということになる。表面はなんとなくわかるんですが、さぁ、難しい。テンスとアスペクトなんて考え方、まちごうとるんかいな、って思ってしまう。
藤井は『源氏物語』「明石」を引用し(この箇所には、内在も含め「けむ」以外の「き・けり・つ・ぬ・たり・り・あり」が登場する)、
これらを使い分けるのが、かれらのごく日常の言語生活だった。(p.ⅲ)
と喝破する。「これら」は藤井では「時の助動辞」と名付けられる。
藤井はものすごい研究者なんでしょうね。ロドリゲス・大槻・山田・橋本・時枝はもとより、松下・佐久間も射程内に収める。「人名索引」には大森荘蔵・世阿弥・廣松渉などなど、それだけ見ていても目がくらむような人物群。
一方では「詩人の魂」も兼備してるんでしょうね。「凡例」の
現代語訳は直訳を避けて、意訳を試みる。詩歌には「。」「、」「そして「-」をほどこしてある。「-」は枕詞や序詞による喩法および係り結びを示す詩歌の句読点である。(p.ⅸ)
は「研究者にして詩人」ならではの工夫でしょうね。藤井の創意による句読点法は
花の色は-移りにけりな。いたづらにわが身、世に古る。ながめせしまに(p.76)
といった表記です。この表記、何らかの形で取り入れたい。
今まで全く知らなかった「アオリスト」(pp.90-92。「煽る人」じゃありませんよ^^)、かつての「言語学徒」としてはきちんと把握しときたい。
当ブログで過去を非過去で書くことがあります。誤読かもしれませんが本書を読んでて、「僕にも古代日本人の血が流れているのかなぁ」とふと思った。

藤井は「あとがき」に書く。
古文の機微にどう分けいればよいか、史前史的な日本語成立論までを視野にいれ、巨細にわたり絶えず道筋を明らかにしてくれたのは、「日本古典文学大系」の『万葉集』以来の大野晋氏であり、特に感謝の念をささげたい。(p.223)

本書、「わかんないときは立ち止まらずどんどん読み進めればいい」ってオクムラ方策^^で今月中には通読を終わりたい。

明日が「仕事始め」、木曜が「授業始め」、そして土曜には「仕舞始め」(照)と続きます。
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by tiaokumura | 2011-01-03 19:43 | | Comments(2)
Commented by fusakota at 2011-01-09 12:28
奥村様、
ご訪問ありがとうございます。
難しそうな本ですね。でも、興味深い。
わたしは昨夜札幌のシアターキノという小さな映画館で「ZERO;9.11」を観てきました。年末に1週間やったのが評判で、また昨日から1週間だけ、しかも一日1回だけ夜の興行です。宣伝もなし。ゲリラ的に、こっそりやっている感じがします。
国民が国家に騙されるのは、何もアメリカのことだけではない。日本の大赤字はどうするつもりなんだろう……そんなことを思って帰路につきました。明けて今朝は、また雪。そちらはどうですか?大雪、4日目。まだしばらく雪予報が続きます。fusakota
Commented by tiaokumura at 2011-01-09 20:29
fusakotaさま、コメントありがとうございます。
富山にも「シアターキノ」のような上映館、あります。年に何回か通っています。
ブログで拝見する札幌、気温も積雪もすっごいですねぇ。子どもの頃、富山はけっこう積雪があったのですが、昨今はとても少ない。今シーズン、雪かきは2回だけです。今はうっすら雪化粧といったところです。
厳しい冬の札幌、ご自愛を。


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