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2010年12月19日、キキ逝く。

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1990年の6月だったか7月だったか、東京在住の義妹が、東京で拾った猫を、北陸本線に乗せて我が家に連れて来た。生まれて間もないのでしょうね、モルモットよりちょっと大きいくらいの猫だった。宮崎アニメからキキと命名。

猫って頭がいい動物なんでしょうね(まぁ動物はたいがい人間より賢いと言えますが)、ボクを「冷たい男」と見抜いたのでしょう、前の猫「ネネ」ほどは僕になつかなかった。それでも、僕の2部屋の一部屋の窓に両足をかけて外を眺めたり、僕がいてもいなくても僕の部屋の縁側で気持ちよく寝たり、僕が入浴で風呂場に行くとなぜかキキも脱衣場に入ってきたり。あるいは塾(今は廃業。道路を隔てて自宅向かいにあった)から仕事を終えて10時頃戻ると、僕が玄関の戸を開けるのを狙ってたんでしょうね、僕の足元からスルっと外に抜け出して家族総出で懐中電灯も使って捜索したこともあった。富山国際学院で専任になってからは、僕が6時前に帰るとちゃんとマットの上で寝そべっていて、「今日もちゃんと帰ってきたか」といった表情の後、トイレ脇の彼女の水飲みバケツで水を飲む。6時の夕食時になるとちゃんと食堂にやってきて家族と夕食を共にする。
前の猫のネネと違って布団にもぐりこんでくることはなかったが、季節になってこたつを設けると、毎晩のように10時頃ドアの外で「入れてくれ」と鳴く。右足でドアを開け、僕がコタツ布団をまくりあげてやるとゆったりと中に入り、僕の足の邪魔にならないポジショニングで寝そべる。アップした写真、右隅にキキがいます。2週間ほど前に撮りました。生前最後の写真になってしまった。あなたには見えないかもしれませんが、僕にはこたつの隅で右横を向いたキキがしっかり見えます。
10日ほど前、首が痛いとき、例によってドアの外で鳴いたのだけど、起き上がれず冷たい態度をとってしまった。悔いが残る。

キキ、1週間ほど前から飲まず食わず。ゴツゴツした体になった。僕が撫でると抵抗することもあったのに、晩年(悲しいがそういうことになる)は撫でるがままになった。
生きているキキを最後に抱いたのは今日午前8時頃。
人間の齢(よわい)で云えば90歳超なんでしょうね。2010年12月19日午前9時半、富山弁で言えば老衰で「しもうていった」。

今年のわが家、ツツジもハナミズキもクチナシもラヴェンダーもキンモクセイもカキも不作だった。ミョウガとユズが辛うじて例年並だった。
そんな年にキキが逝った。午後3時半、奥村家の墓地に穴を掘り、家族みんなで埋葬。首輪も一緒に埋葬した。

ボクは冷たい男なのでペット・ロスには陥らないだろう。今夜の月は満月なんでしょうか、今はかきくもっている。キキ用トイレできばっていたキキは今はもういない。
by tiaokumura | 2010-12-19 20:03 | 追悼 | Comments(4)
Commented by かねごん at 2010-12-20 07:38 x
愛猫のご冥福をお祈りいたします。
我が家でも今年は15年生活を共にしたワンちゃんが天国に行ってしまいました。僕のほうはちょっとペット・ロスに陥り、持病の気管支喘息が一ヶ月ほど続き、心の弱さを実感しましたね。
今年も2週間を切りました。
奥村先生も出張、出張の日々だったようですが、いいクリスマスといい年末をお過ごし下さいませ。
では失礼します。
Commented by 角田 真寿実 at 2010-12-20 19:57 x
愛猫キキ様のご冥福をお祈りいたします。
私も3年前にアビシニアンという猫を亡くしました18年いました。
とても利口ないい子でした、いまでも思うと涙が流れます。
彼女は1日寝込んで下顎呼吸になりそっと息をひきとりました、あんな悲しいことはありませんでした。
それ以後ペットは飼わないことにしました。
胸が張り裂けそうな思いでしたから~~
先生のお気持わかります。
来年は別れのない年にしましょう!!
Commented by tiaokumura at 2010-12-20 20:02
かねごん先生、お悼みのお言葉、ありがとうございます。そうなんですよね、かねごん先生のところも愛犬が亡くなられた年なんですよね。
今宵帰宅して出迎えがないことでキキの死をまた実感し、夕食時にやってきて牛乳を飲むキキもいない・・・。かねごん先生もそうでしょうが、老齢で「天寿を全うした」といってやりたいのですが、たとえ老いさらばえてでもいいからもっと長生きしてほしかった、というのが正直な気持ちです。
先生は年末年始もご多忙なんでしょうね。食事・睡眠・運転などに留意され、塾生諸君のために熱い授業をなさってください。
Commented by tiaokumura at 2010-12-20 20:09
角田真寿実さま、お悔やみのお言葉、ありがとうございます。
そうなんでしょうね、多くの方々が(子どもも年寄も、女も男も、さまざまな国で)ペットとの別れを経験しているのでしょうね。
「それ以後ペットは飼わないことにしました。」というお気持ち、わかるような気がします。幸いキキはあまり苦しむことなく息を引き取りましたが、最後はガリガリにやせ鳴くこともありませんでした。いじらしい限りです。
「別れのない年」は不可能でしょうね。でも、今はそういう年になることをちょっぴり願っております。
いつもいつもご多忙な角田真寿実さま、ご健康に充分留意され、利用者の皆様のためにきめ細かいサービスをお心がけください。


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