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12月の枕頭の書

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年齢のせいでしょうね、食欲・読書欲、ここんところ一気に減退気味。
食、いつもの6~8割でしょうか。なんだかおいしいと感じられなくなった。「身長-体重=110」ってのが理想体型ってぇのを昔聞いたことがありますが、食が細くなったおかげで?身長173cm・体重63kgになりました。ベルトの穴もふたつみっつ内側に狭まり^^、これまで捨てずに取っておいた服も着られるようになった。虫干しを兼ねて(激爆)、今まで着られなかった服も(ってぇもたいしたワードローブじゃありませんが^^)着てみてます。
読書のほうも、今が絶不調かも。ボク、「本を捨てる」って作業に入ったせいで「本の神様」のお怒りを買ってしまったんでしょうね。尾篭な喩えですが、××にまたがって×××しながら食べてるような^^本読みの日々になっちゃいました(自嘲)。
そんなボク、12月は少し読書体験を増やそうかと思っています。アップした写真の本、今月(中には先月からも)読んでいる本です。

坂崎紫瀾『汗血千里の駒 坂本龍馬君之伝』林原純生校注。岩波文庫。2010年11月16日第1刷。940円+税)
日本人の好きな歴史上の人物1・2位は、織田信長・坂本龍馬でしょうね。お恥ずかしいのですが、僕は坂本龍馬はよく理解できていません。友人知人にファンもいますが、どうも僕には龍馬のすごさがわかっていない。現在の坂本龍馬像、司馬遼太郎に拠るところ大でしょうが、僕は司馬は「読まず嫌い」の傾向がある。いつかちゃんと読もうと思っている内に馬齢を重ね還暦過ぎちゃいました(照)。司馬の大活字本^^が出たら、読むかも。僕の偏見でしょうが、司馬の史観がボクの性に合わんのでしょうね。NHKTVドラマ『坂の上の雲』、昨夜も観ましたが、秋山兄弟も子規も広瀬武夫もみんなみんな素晴らしい人物なんだけど・・・なんか喉に小骨が刺さったような違和感もあることを正直に告白しておきます。その違和感が何なのかうまく分析できないのですが・・・ナショナリズムってことなんかなぁ。わかりません。
坂崎紫瀾(さかざき・しらん)は嘉永6(1853)年江戸の土佐藩邸で生まれた。「ちょうど龍馬が江戸に来て千葉定吉の門下生になった年である。」(林原純生「解説」p.484)。「汗血千里の駒」は明治16年1月24日から9月27日まで・・・「土陽新聞」に連載された(同p.491)。こういう新聞連載があったこと、僕は全く知りませんでした。岩波の「新日本古典文学大系」中の『明治編16 政治小説集一』(2003年)に林原純生校注で収録されていたことも全く知らなかった。竜馬ファンなら既にご存知の本書かもしれませんね。なお、Wikipediaに拠ると柳田泉が筑摩書房からの『明治政治小説集一』(1967年)に坂崎を取り上げているようです。
坂崎はその連載開始を龍馬のエピソードからではなく、文久元(1861)年3月4日の山田広衛と池田虎之進の刃傷事件から筆を起こす。こういうところが、読者を「次は、次は、」とひきつける坂崎の上手な筆法なんでしょうね。
龍馬暗殺から16年-維新の記憶もまだ新しい明治16年、地元高知の新聞に連載された最初期の坂本龍馬伝」(「表紙」より)。この小説、「事実」がどの程度正確に描かれているのかわかりませんが、一読の価値はあるかと思う。良くも悪しくも、歴史というものは所詮後世の解釈なんでしょうね。
坂崎紫瀾は大正2(1913)年2月17日没。当たり前なんでしょうが、田口鼎軒『大日本人名辭書』にその名はありません。

雲英末雄 佐藤勝明・訳注『芭蕉全句集 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫。平成22年11月25日初版。1238円+税)
ずいぶん便利な本が出たものです。僕はこれまで芭蕉の句や俳文については、昔買った本やネットで調べてました。ネットでは「芭蕉全句鑑賞索引」を重宝してます。「於春々(ああはるはる)」から「我も神の(われもかみの)」までカヴァーしてます。同サイト、検索すればヒットすると思います。
本書、僕のようなネット苦手人間・あくまで書形態活字派にはまことにありがたい。「全句索引」(上五・中七・下五のどっからでも引ける!)も重宝だし、「人名一覧」「地名一覧」「底本一覧」も付いている。雲英末雄(きら・すえお1940-2008)、 佐藤勝明(1958-)は僕は初めて知るお名前ですが、早稲田大学大学院ご出身です(表紙裏より)。

的川泰宣『小惑星探査機 はやぶさ物語』(NHK出版・生活人新書。2010年11月25日第3刷。740円+税)
はやぶさ」、皆さんの中にもファンはいらっしゃることでしょうね。2010年の暗い日本の数少ない明るい話題が、ワールドカップベスト16はやぶさかも。本書の帯には「岡田武史氏推薦!!」も載ってます。本書、カラー写真も数葉入り。
ボクは、坂本龍馬以上に「はやぶさ」はもっと無知。本書を読んで、ここのところしんどいこと続きのボクも少しは「勇気」と「感動」を得たいと思う。でもそんな「スケベ根性」で本を読むなんて書物への冒涜かも(大汗)。
by tiaokumura | 2010-12-06 20:21 | | Comments(2)
Commented by 角田 真寿実 at 2010-12-06 20:56 x
ブログ更新がなかったので心配しておりました。
食欲ないのは大変なことです、1度検査してみてください。
読書良くもないなんてたいへんたいへんです。
お疲れもありますね、ゆったり温泉にでもつかり休養をおとり下さいませ。
心配しています
。何か食べたいものがありましたおっしゃってください。
ビール、タバコを少しひかえてください。
Commented by tiaokumura at 2010-12-07 20:19
角田真寿実さま、ご心配をおかけし恐縮です。体調云々よりブログ「ネタ」切れかも(爆)。更新を怠ってたら、ご訪問者1日100人未満が3日連続になっちゃいました(激爆)。今日あたり回復してなんとか100人超えてくれんかしらん(希望的観測^^)。
温泉・食べたいもの、いいですね。それらがゲットできるよう、ちょっとは努力してみようかと。
ビール、晩酌はキリン中ビン1本弱、タバコ、1日1箱弱、です。かなり控えているかと。
ご当地も寒い日が多くなっているでしょうね。ご自愛を。


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