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交流会@兵庫県私学会館

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(1月31日午後・記)
1月26日(火)神戸出張
前日夜、富山発11時の大阪行き夜行高速バスに乗り26日早朝大阪梅田着。9時半過ぎ、実弟と寺本益英教授(関西学院大学経済学部)の研究室を表敬訪問。歓談の後、寺本先生・実弟と11時半頃上ヶ原バス停あたりでタクシーに乗り、阪神の駅で降ろしてもらう。寺本先生と実弟はその後昼食。ご一緒したかったのですが、それでは出張目的が果たせないので^^僕は阪神電車で元町へ。電車を待つ間このブログをチェックしてビックリ。黒岩比佐子先生のコメントが入っていた! つい先ほど寺本研究室で黒岩先生の話もしていたんですね。「奥村さま、寺本さま、かぐら川さま、偶然、このブログを読ませていただき・・・」で始まるそのコメントを読んでて、月並ですがじーんと来ました。黒岩先生のご本を読むこと・先生のご講演を聴くこと-今年の大きな楽しみです。

電車乗り継ぎにモタモタして、12時半@兵庫県私学会館での約束、ぎりぎりセーフ。同会館の「ハナワグリル」で丸山茂樹先生(I.C.NAGOYA)とビジネスランチ^^。見栄を張って(汗)、ビーフカレーセット1400円を食す。テーブルには奥田純子先生(コミュニカ学院)田中眞一先生(大阪YMCA学院)もご同席。「月刊日本語」の今月号特集「ザ シューカツ」の「日本語学校採用担当者が本音で語る座談会」には奥田先生もご出席。同記事の「教師は『教えてはいけない』」「優れた『黒子』になれ!」は全く同感。

1時から4時半過ぎまで、日本語教育振興協会(略称「日振協」)「平成21年度日本語教育機関事務研究協議会 西日本地区」。佐藤次郎理事長あいさつ、文部科学省・法務省入国管理局・外務省の説明、理事長の話、丸山先生の話と続き、休憩。3時10分再開。「日本語教育機関からの報告」4本のうち3人目が僕。3時半頃登壇。同僚の高木けい子さんに借りたタイマーを6分30秒にセットし、拡大コピーした原稿を置いて話し始める。「富山国際学院学院長の奥村隆信です。私、お酒を飲むと楽しい男ですが、こういう場は初めてで緊張しております・・・」とアイスブレークを狙ったのですが、場違いじゃったかも(汗)。1月10日(日)@金沢の「研修2日目開会のあいさつ」の時はカンニングペーパーなしでしたが^^、今回は原稿があるので途中も安心。ただ棒読みにならぬよう、強弱や間には気をつけた。報告中には自ずと留学行政批判もあったので、雛壇のお役人ご歴々、「いなかのジジイ、何ほざいとるんじゃ」だったかも(激爆)。タイマーが鳴ってしばらくして終了。時間配分はうまくいった。ステージから袖に降りたので拍手の様子はわからず。

5時から交流会。今回の出張のもう一つ大切な任務が、1月9日・10日の「全国日本語教師研修 金沢」について丸山先生・奥田先生に報告すること。丸山茂樹先生とは3年前だったかに「ビジネス日本語」で初めてお会いし、奥田純子先生とは5年前だったかに野田尚史先生(大阪府立大学)のプロジェクトで初めてお会いし、それぞれご面識を得た。以来、年齢は僕のほうが上ですが(照)、こと日本語教育に関しては僕の「兄貴格」「姉貴格」としてお付き合いいただいている。
お二方に沓水博厚さん(アリス学園)がお作りになった「報告書」と富山国際学院が作った「アンケート集計」を渡す。アップした写真は報告終了直後。僕が手に持っとるのが「報告書+アンケート」。アリバイ写真みたい(嘘爆)。ボクのシャツ、ヨッパになっとるせいもあるけど、襟がなんか広すぎっすね(大汗)。
交流会中、20枚近い名刺をゲット。事例報告者になったことによる思わぬ効用です。「それまで眠かったのがスピーチ聞いて目が覚めた」「日本語教育に対する慧眼だった」「うちも同じような悩みを抱えていて、勇気づけられた」「地方にいても、そこまで状況が把握できてるんですね」「枕の部分が良かった」「これからも情報交換しましょう」など、概ね好評なスピーチだったみたく、人前で話すのがちょー苦手な自分、少しホッとした。次回は3月15日・富山国際学院卒業式での式辞になります。内輪の集りだからそれほど緊張しないで済むかなぁ。

8時過ぎ、元町の兵庫県私学会館をあとにして三宮まで歩く。阪急に乗り大阪梅田。梅田の「古書のまち」を覗きたかったのだが、あいにく閉店してた。待合室で、親友哲ちゃんに「ちょっと手ごたえはあるかもしれないけれど、拾い読みしてください。第2部と付録は読めると思います。」というメッセージ付きで「謹呈」された、『益川さん、むじな沢で物理を語り合う~素粒子と対称性~』(日本評論社)を読み耽る。あまりにもおもしろいので、梅田発富山行きの高速夜行バスの中でも消灯時間まで読み続けた。
「科学の疎外現象」(p.3)は諸科学共通な現象でしょうね。それは「サンシャイン60」の話(p.165)ともつながるんでしょうが、科学者が「市民の立場に立つ」って絶対に必要でしょうね。そして今は脳科学や分子生物学や天文学や生命工学(同語矛盾?)などの最先端の成果も我々市民が知ろうと思えばできる時代になっているけど、市民もある程度の素養や理論武装がなきゃ、エセ科学やデマゴギーにからめ取られてしまうんでしょうね。木場二郎の話(p.138)、僕も「奥村先生」と呼ばれるのが大っ嫌いなので、大いに愉快だった。そして、坂田昌一(1911-70。来年が生誕100年)の話。坂田は僕が大学時代から知っている高名な方で、本書でも何度も出てくる。「名古屋大学物理学教室憲章」(附則に「1946年6月13日より有効」とある)はpp146-148に所収。こういう人がリーダーの組織ってすばらしいでしょうね。「読んで書かせる試験問題に」(pp156-159)、その通り。
本書、黒岩比佐子むのたけじ聞き取りと同様、聞き手の力が大きい。第1部は東京物理サークル、第2部は上條隆志(略歴を見ると、同じ頃に東京教育大学大塚キャンパスにいたことになる)が「聞き手」。
僕は高校は文系だったので物理は履修していない。数学も高1レベルがせいぜいか。物理や数学がわかる人には、本書、もっともっとおもしろいでしょうね。

(追記)
今朝の朝日新聞に「ノーベル賞・益川敏英さん 好奇心の大切さ語る」が載っています。
by tiaokumura | 2010-01-26 18:25 | 僕は学院長1年生 | Comments(6)
Commented by くっん at 2010-01-26 21:01 x
事例報告お疲れ様でした。
お顔が真っ赤ですが、懇親会でグビグビだったんですか?
いろいろと骨を折っていただき感謝です。
Commented by tiaokumura at 2010-02-02 19:49
くっん様、コメントありがとうございました。
そうです、「グビグビ」でした。自分、元来顔に出やすいタイプでもあるのですが、交流会の元を取るべく(照)、ビール・白ワインなどを飲んじゃいました。ビンボー人ってやですねぇ。
こちらこそ、沓水さんのおかげでいろんな経験ができました。感謝いたしております。
これからも-行き違いや喧嘩もあるでしょうが-なにとぞよろしくお願い申し上げます。
Commented by かぐら川 at 2010-02-03 00:08 x
関西学院の時計台とは、ヴォーリズ設計のあの建物でしょうか。まだ実見したことはないのですが、ヴォーリズの建物には理屈抜きで魅かれるものがあって、ぜひ見たいと思っています。(私のブログのリンクコーナーに「ヴォーリズを訪ねて」があります。)
黒岩さんのコメント拝見しました。お元気になられたら、なにかもっともらしい理由をつけて(笑)、富山にお呼びしましょう。
Commented by 哲ちゃん at 2010-02-03 18:58 x
『益川さん,むじな沢で物理を語り合う』についての記述,興味深く拝読しました。ありがとう。
編者の上條隆志さんは,われわれの学生文化会時代の仲間である高橋健君と物理学科の同級生だった人です。
Commented by tiaokumura at 2010-02-03 20:18
かぐら川さま、そうです「あの建物」です。ブログ「ヴォーリズを訪ねて」で「関西学院大学」を検索すると11件ヒットしたのですが、その中の「時計台」の写真です。上ヶ原キャンパスで弟に忠魂碑のようなものも教えられたのですが、ひょっとしたらそれもヴォーリズかもしれません。
黒岩先生が「米騒動」にでも興味を持っていただけたらご来富も可能かもしれませんが、う~ん、いい口実見つかるといいのですが。
Commented by tiaokumura at 2010-02-03 20:28
哲ちゃん、久々のコメントありがとうございます。
数式・物理は吹っ飛ばして^^拾い読みしてますが、実におもしろい。ブログには書かなかったけど、「益川さんと数学の関わり」も「へ~そういうものなのかぁ」と思いながら読みました。哲ちゃんからメールで転載いただいた◎さんの評も興味深く読みました。書評とか出てるんでしょうか。福岡伸一あたりの「理系」が書評書くんかもしれないけど、小川・川上とかいった方の書評が読みたいなぁ。朝日・北日本2紙取ってるので、しばらく書評が出ないか注目しておきます。
高橋健君って小柄で和やかな方だったっけ? 上條隆志さんって同学年?1コ前後? ま、どうでもいいことですが^^。


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