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「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」

このブログの検索機能に「勝間和代」を打ち込んだら11件ヒットしました。初出は2008年4月10日の記事。この半月ほど前に僕は富山大学の言語学コースを卒業している計算になります。
勝間の名を知ったのはいつだったのかなぁ。今や勝間和代の名を知らぬ人とてないくらいの勢いですよね。香山リカの「勝間批判本」も出ていますが、(未読ですが)たぶん香山はその本で勝間個人を攻撃しているのではなく、勝間を目指している女性の危うさを指摘しているのではないでしょうか。読んでもおらんので間違ってたらゴメンナサイです。勝間と香山が直接会って語り合えば、きっと肝胆相照らす仲になると思う(もうそうなってる?)。
現時点で、勝間も香山もどちらも女性にとっての「ロールモデル」なんでしょうね。他にも二人にはいくつも共通項があるような気がします。お二人とも僕などの窺い知れぬ努力をなさっている点もその一つです。挫折も絶望もお二人には何度もあっただろうけど、今はお二人は「勝者」であることも共通項。で、女性の方々(若い男性も?)が勝間や香山を尊敬し憧れるのはかまいませんが、第2第3のの勝間・香山になろうとなさるのはやめたほうがいいと思う。二人と同じ土俵に上がって勝負するのはまず無理だし、二人の著書や講演から中途半端にあれやこれやをたくさん学ぼうとしてもあまり効果はないと思う。ここで勝間や香山を責めているのではありません。学べること・実行に移せることって、著者や読者が考えているほど多くはないんじゃないかなぁ。勝間本も香山本もあくまでも人生の一つのサンプルとして読まれるべきでしょうね。。

本記事表題の「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」は勝間和代の本で知りました。オットー・フォン・ビスマルク(Otto Eduard Leopold von Bismarck-Schönhausen1815-98。鉄血宰相)の言として後世に伝わっているようなので(真偽のほどは定かじゃない)、僕はもしかしたら若いときに聞いているかもしれません。
鳩山宰相が祖父の「友愛」に学んだのは、「歴史」「経験」のどっちになるのでしょうか。戦争指導者や「革命家」の多くが、歴史に学んでいながら愚かな行為に走ったことを思うと、「歴史に学ぶ者=賢者」という図式は必ずしも成り立たない。正しい歴史を正しい方法で学ぶことによって「賢者」になれるのでしょうね。では「正しい歴史」「正しい歴史学習方法」とは何か、となると極めて難しい問いになる。
さて賢者ならぬわが身、「経験」にどの程度学んでいることやら(恥)。職人さんや看護婦(師)さんなどの世界には「経験」に学んだ、決して「愚者」ではない方々が、大勢いらっしゃる。その方々にひきかえ、人生においてボクが何度も何度も失敗しているということは、経験から学んだ学習効果がないってことでしょうね。
余計なことですが、「もっと愚者は教科書で学ぶ」をこの格言に付け加えたらどうでしょうか。教科書で学ぶことは素晴らしいことですが、「教科書で学びうること」には「経験」や「歴史」と比べて限界がある(と思う)。

さてさて、歴史にも経験にも教科書にも充分学ばぬまま馬齢を重ねてきた自分(大恥)は、名付けて何になるのかしらん。

ただ忙しいだけの毎日-ふと「俺の人生っていったいなんなんだ」と思いこの記事をものしました。

本日もご訪問ありがとうございました。

富山もずいぶん寒くなりました。季節柄、皆様ご自愛のほどを。
by tiaokumura | 2009-12-07 20:55 | このブログのこと | Comments(2)
Commented by ハシゲン at 2009-12-08 16:24 x
こんにちは。先日はサプライズでしたね!
本エントリーにもありますが、ブログを拝見させてもらっているだけでも、お忙しいのがわかります。そんな中偶然お会いできたこと嬉しく思います。
二言三言でほろ酔い奥村さんと言うのがわかりましたが(笑)、忘年会だったんですね。
ですが、酔っておられるのに僕を見るなり共通の生徒のことを真っ先に気に掛けて「どうなの?」と尋ねられた奥村さん。
そんな奥村さんこそご自愛ください。
またお会いできる日を楽しみにしています!
Commented by tiaokumura at 2009-12-10 20:48
ハシゲン、コメあんがとさんだす。あの日の記事でチミのことも書こうと思っとったんじゃけんど、激ジジイ化で忘れとったっす(汗)。スマソ。
チミの卒論・けんけんの修論終わったら、温泉行かんまいけ! それを楽しみに今日を生きるひげっち先輩っす(照)。


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