先日メールで応募した「
美術館コンサート」、抽選の結果運良く「当たり」となり^^、「入場整理券」が送られてきた。
このコンサートは「
とやま室内楽フェスティバル2009」の一環として行われるものです。同フェスティバルは
とやまを愛したゴールドベルク夫妻を偲び、その縁に連なる音楽家たちによるセミナーを主体とする音楽祭
です(「とやま室内楽フェスティバル」公式サイトより引用)。
Wikipediaの英語版Szymon Goldbergの末文に
He died in Oyama-machi, Japan.
とあるように、
富山はゴールドベルクの終焉の地です。以下、彼の経歴をWikipedia英語版から私訳により抄出引用(一部補充)。
Szymon Goldbergは、1909年6月1日ポーランド生まれ。中島敦・松本清張・太宰治・埴谷雄高と同じく、今年2009年が
生誕100年ということになります。ワルシャワでヴァイオリンを学び、1917年にベルリンに移りCarl Fleschに師事する。1921年にワルシャワでデビュー後、1925年から29年までドレスデン・フィルのコンサートマスター。1929年には、
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)の
ベルリン・フィルのコンサートマスター。かのフルトヴェングラーに指名されしかも弱冠20歳ですもんね、すごいことです。だが、時はナチス(the Third Reich)の台頭期。ユダヤ人の彼は1934年にはベルリン・フィルを去らなければならなかった。その後欧米などで音楽活動(ニューヨークデビューは1938年)。アジアツアーの途中のジャワで日本軍により抑留生活(1942-45年)。戦後、アメリカに渡り1953年にアメリカ市民権(英語読みだと「ゴールドバーグ」でしょうね)。オランダ室内管弦楽団(1955-79年)・新日本フィル(1990-93年)の指導・指揮活動の傍ら、アスペン音楽学校・エール大学・ジュリアード音楽学校などで教鞭を執る。1993年7月19日、富山県上新川郡大山町(現在は富山市に編入)で没。享年84歳。
富山との関わりは、「とやま室内楽フェスティバル2009」
公式サイトの「
シモン・ゴールドベルクと富山」をご覧下さい。
立山山麓に「
立山国際ホテル」があるのですが、そこの471号室がゴールドベルク氏と奥様の
山根美代子さん(1939-2006。ピアニスト。ゴールドベルクと1988年に結婚)のお住まいだったそうです。そして現在その部屋にはお二人の思い出の品々が保存されているそうです。
9月23日は、早めに
富山県立近代美術館に行こうと思う。シモン・ゴールドベルクの美術コレクションが同美術館に寄贈されており、現在「
シモン・ゴールドベルク生誕100年 音楽家からの贈り物」として展示中(10月18日まで)。コンサートの前にそれを観ようと思う。
コンサートは、シューマン「ヴァイオリンソナタ 第1番 イ短調 Op.105」(Vn.安芸晶子、Pf.ジョアン・パネッティ)など全3曲。
美術と音楽に浸れる幸せな秋の夕べ-今から楽しみです。