「集団読書テキスト」シリーズを推す

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8月11日、東京駅で上越新幹線乗車待ちの間、駅構内にある榮松堂書店に立寄った。特にお目当ての本もなかったのですが、2冊購入。その内の1冊が村上春樹『沈黙』。見慣れない装丁の本で、社団法人全国学校図書館協議会というところが出している「集団読書テキスト」第Ⅱ期の1冊だった。同書、編者は「全国SLA集団読書テキスト委員会(本巻担当 千國徳隆)」。本文前に村上春樹写真・20行の村上春樹紹介があり、本文(30ページ。総ルビではないが、読み仮名は多目)が来て、本文後に「注解」(「オピニオン・リーダー」「悼んであまりある」「煽動」など本書の場合は全部で16例)が付き、そしてそのあとに「村上春樹の年譜」(1949~2007年までカヴァー)が付くといった構成。定価はなんと184円!(税別)。
これは僕の「推測」なんですが、このシリーズって、「朝の読書タイム」でしたっけ?、始業前か始業直後にクラスで読書をするって活動、その活動のために開発された教材なのかなぁと思う。違ってたらごめんなさい。低料金、簡にして要を得た著者紹介・注解・著者年譜は、僕にそんな推測をさせました。
こういうシリーズに接することができる中高校生(あるいは小学高学年も読めるか?)は幸せだと思う。学級文庫などでぜひ読んでほしい。あるいは、お小遣いを握り締めて本屋さんに行って、シリーズ中から1冊または数冊を物色する喜び・悩みを経験してほしい(でも、地方の本屋さんには置いてないかなぁ。学校で注文できるのかも)。いやいや、僕が知らないだけで、このシリーズ、もう何年も前から「中高校生」は日常的にフツーに接しているのかもしれませんね。僕が目にしたのは榮松堂書店が初めてでした。

写真、博文堂さんにまとめて注文した9冊です。『高瀬舟』『鼻』『最後の一葉』『赤毛連盟』『首飾り』『黒猫』『藤野先生』は第Ⅰ期、石田衣良『夕日へ続く道』(石田衣良の小説はこれまで『シューカツ!』しか読んだことがない)、吉本ばなな『ムーンライト・シャドウ』は第Ⅱ期です。小説が多いですが、詩・ノンフィクションもあります。各書の構成は、上述の村上春樹『沈黙』と(たぶん)同じ。
これも僕の「推測」ですが、第Ⅰ期はクラシックまたはセミ・クラシック中心、第Ⅱ期は現代作家中心といった分け方でしょうか。Ⅰ・Ⅱ期とも、書名を見ると目利きの選び方になっています。

このブログに中高校生がアクセスしてくることはごく稀でしょうが、今回の記事は、そんな彼ら・彼女らに読んでほしい本(シリーズ)を紹介させていただきました。
中高校生諸君! 奥村ジイちゃん^^にダマされたと思ってでもいいから、本シリーズ読んでみてね♪
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by tiaokumura | 2009-08-25 20:19 | | Comments(2)
Commented by かねごん at 2009-08-27 09:15 x
先生こんにちは。
こんな廉価な文学書のシリーズがあったんですね!知りませんでした。ぜひ中学生や高校生に紹介したいと思います。情報提供ありがとうございます。
Commented by tiaokumura at 2009-08-29 21:29
かねごん先生、先生もご存知なかったですか、このシリーズ。情報提供できて光栄です。
なお手持ちの10冊、定価は165円・175円・184円・194円・210円とバラつきがあります。あるいは消費税の関係もあるのかもしれませんが、50円近い差は子どもにとってけっこう大きいですよね。ま、そうはいっても廉価ではありますが。


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