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「満寿泉 純米大吟醸」がIWC・SAKE部門で2年連続の金賞受賞

朝日新聞第2富山版2009年6月20日付(庄司直樹記者)でタイトルの件を知りました。
このコンペティションについて全く知らなかったので(恥)、ネットであれこれ調べてみました。「池袋 升新商店」のサイトなどを参考に情報を整理すると、IWCってぇのはInternational Wine Challengeのようで、本来ワイン・コンペだったのが、2007年にSAKE部門(欧米人は「サケ」って発音できず「サキ」になるんですよね^^)が新設された。今年は160蔵313銘柄が出品。純米酒、吟醸酒・大吟醸酒、古酒など5分類で審査。
モンデセレクションには日本酒部門はあるのでしょうか。「日本酒」にグローバルスタンダードなんてぇものが必要かどうか意見が分かれるところでしょうが(ミシュラン、ずいぶんバカにされ嫌われてますもんね^^)、富山県のお酒がIWCで金賞を得たことは素直に喜びたい。

庄司記者の記事から桝田隆一郎さん(42)のご発言を以下引用。桝田さんは明治時代から続く桝田酒造店の4代目です。記事には満寿泉(ますいずみ)を手にした桝田さんの写真もある。
米のうまみが評価された翌年に華やかな酒が受賞するなど審査の尺度が定まらない段階なのに、同じ酒質で連続金賞がとれたのがうれしい。
世間で思われているほど日本酒づくりに技術はいらない。いい米、水に加えて、どんな酒質を目指すかのビジョンの共有が大切なんです。
一握りの飲み手が絶賛する酒がいいとは思わない。飲んだ100人のうち50人がおいしいという酒を理想としてきたが、いまは80人を満足させる酒を目指しています。
引用した桝田社長のご発言に反発する向きもあるかもしれませんね。
同記事よりもう一箇所引用する。
・・・桝田酒造店では「能登杜氏四天王」と全国に名前を知られた名杜氏三盃幸一さんが07年春に引退した。この年の仕込みは、前年に4代目に就任した桝田社長が初めて、自らこうじづくりからかかわった。社長、杜氏の交代をものともしないことを、今回の受賞で証明した。

僕は日本酒はほとんど飲まない。また、食べ物も飲み物も「自分にとっておいしいもの・おいしくないもの」の2種類しかないという味覚オンチである(恥)。「大吟醸」など日本酒についてはその熱烈なファンである哲ちゃんから折節ご講釈を賜るのだけど、哀しいかな、僕にはようわからん世界。それでも金沢通いのつれづれに菊姫・手取川などを味わいました。
その哲ちゃんからかつていただいた本に、
写真集『大吟醸』を出版する会『河野裕昭写真集 大吟醸』(1995年5月15日発行)
がある。ハードカヴァーの大部な本。発起人代表に冨田勲・難波康之祐、発起人に磯村みどり・尾崎亜美・加藤タキ・小室等ら(哲ちゃんの名もあります)、賛助会員には哲ちゃんのお父上や僕の東京教育大学時代の同期生の明知裕司・宮崎健二といった名も。
僕なんかには「宝の持ち腐れ」な写真集でしょうね。「大吟醸製造工程図」が載っていて、写真と見比べながら辿っていると、その一つ一つの工程に匠たちの仕事へのプライドと技が込められているのだろうなぁと、素人のボクも感嘆する。
せっかく哲ちゃんにいただいておきながらあまり眼を通していなかった写真集。この機会にじっくり見てみたい。この写真集、菊姫(石川県鶴来町)が最多回数登場で、他には菊の城(熊本県菊池市)・香露(熊本市)・四季桜(栃木県宇都宮市)・繁桝(福岡県八女市)・上喜元(山形県酒田市)・豊の秋(島根県松江市)・西の関(大分県国東町)・華鳩(広島県音戸町)が取材協力(ただし、酒造会社名は略した)。残念なことに満寿泉(富山市)とは無縁な写真集です。

桝田酒造店、僕はその前を何度か通っています。家から車で10分くらい。富山国際学院の課外活動でも学院生を連れてそのあたりを散策している。課外活動では、富山駅北口でポートラムに乗って東岩瀬で下車。そこでガイドボランティアの方と落ち合う。「岩瀬探訪」で町並みを歩き森家を見学し展望台に昇り運河横を歩きポートラム岩瀬浜駅に着き、ポートラムで帰る、といったコース。四季を問わず晴れた日に運河にかかる橋上に立ち、立山連峰を背景にポートラムが走る光景を見ると、鉄道ファン・撮影マニアならずとも感動します。
by tiaokumura | 2009-06-22 21:35 | 富山 | Comments(0)


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