人気ブログランキング | 話題のタグを見る

最近の新聞記事から3つご紹介

2005年年末に開設した当ブログ、これで1200日余が経過しました。我ながらよう続いたもんだと感心する^^。ブログを通じてのご縁が新たに生じたり(寺本益英関西学院大学教授やtubomimさんやMeiさん)、ご縁が深まったり(かねごん先生や哲ちゃん)で、まぁ嫌なことも3回くらいありましたが^^、ブログやって良かったと思ってます。気のせいか、文章力もついてきたような(ホントかな?)。
2008年の1月だったか、このブログを読んで興味を持たれた讀賣新聞富山支局の柳澤享之記者富山国際学院にTELしてこられた。僕は金沢の日であいにく不在だったのですが、後にコンタクトが取れた。私のことを讀賣富山版「セカンドライフ」に取り上げたいとのこと。いささか迷ったのですが、「日本語教師」の宣伝になるかとも思い(「日本語教師」ってマイナーな職業なんです^^)取材を受け、こちらの記事になりました。その柳澤記者が東京本社国際部に転勤されるとのご案内ハガキを先日いただいた。柳澤記者は中東特派員のご経験もあり(フセイン関係の共著もある)、ご栄転である。柳澤享之記者のますますのご活躍を期待したい。
柳澤記者による「セカンドライフ」をお読みになった原和子先生(ゆうゆう)が、僕に「日本語ボランティア登録者研修会」の講師をやってくれないかと申し出られた。「僕なんかが」とこれまた迷ったのですが、富山国際学院にゆうゆう出身のスタッフが何人もいるので、そういう意味での原和子先生・ゆうゆうへのご恩返しと考え引き受けることにした。今年7月11日(土)に研修会があります。研修会で2時間も自分の話をしていても聞き手は退屈なだけでしょうから^^、30分=奥村「日本語教師人生」を語る、30分=「日本語教師の一人としてどんな質問にもお答えします」(時給や月給も^^)にして、後半はワークショップ(「理想の日本語教師とは」)にしようと思ってます。一方的なレクチャーじゃなく、参加型・双方向で、参加者が少しでも何かをお持ち帰りになられたら「成功」でしょうね。登録者は20~30人くらいだそうで、大勢の人の前で話すのは苦手なボクですが、ここはキヨブタ(「清水の舞台から飛び降りる」を最近の若者略語でこう言うそうです。ブタインフルエンザには関係ありません^^。にしても・・・なんかひどい日本語が蔓延してますねぇ)の気持ちになって準備してみようと思う。

新聞、いくらネット社会になったとは言え、僕には貴重な情報源です。「新聞の未来は暗い」という予測もあるようですが、まぁ僕が生きてる間に紙媒体新聞の消滅ってことはないでしょうね。僕は朝日新聞「人脈記」が好きなんですが、この間の山本義隆さんもご登場のシリーズでは確か内村直之記者も執筆。哲ちゃんが名編集者として紹介されたときの記者が内村記者です。内村記者の本では『われら以外の人類』(朝日選書)を読みました。また「明日のジョー」シリーズでは西村欣也記者(「記者」よりもっと上の地位?)も執筆。西村記者は朝日きっての名コラムニスト・名文家。プロ野球欄に彼の囲み記事がときどき出てます。柳澤記者・内村記者・西村記者ら、多くの記者の足と汗と頭と心の結果である名記事をたくさん読みたい-僕を含めた新聞ファンの希望でしょうね。ただ朝日新聞に一つご注文。ずいぶん力を入れてやってらっしゃるみたいですが、何曜日かの中刷りの横組特集(名前、忘れた^^)、あれは僕にはいただけない。読みづらいったらありゃしない。横組がいけないってんじゃなくって、紙面構成がひどい。僕がそう思うだけで実は人気があるのかもしれないけど。

さて、最近読んだ記事から3つご紹介。
朝日新聞2009年5月16日付「フロント ランナー」。いつも興味深く読んでいるシリーズ。今回は吉岡秀人さん(医師・ジャパンハート代表。43歳)。ミャンマーで医療活動中。日本人にもすごい方がおられるもので、わが身と比べて忸怩たる思いもするのですが、でもこういう方がおられることを同じ日本人として誇りに思う。彼のご発言からごく一部を引用。
人間というのは結局、自分が差し出した時間や背負ったリスク以上のリターンを手にすることができないんです。人生にはカネより大事なものがあると分かっていてもついついカネが欲しくなる。僕は、人の進路を塞(ふさ)ぐのは往々にしてカネや社会的名誉を求める己の欲だと思ってます。天職と呼べるような生き様を見つけたり、自分にしかない才能を開花させたりするのには、そうした欲を消し去って、目の前の仕事に、我を忘れるくらい没入してみることが不可欠なんです。

昨年、芥川賞を日本語非母語話者が受賞ってことで話題になりましたが(楊逸『時が滲む朝』)、この度シリン・ネザマフィさん『白い紙』で「第108回文学界新人賞」受賞。北日本新聞5月18日付「けさの人」。共同通信の配信(白坂美季記者)なんで、全国地方紙の多くに同記事あったかもしれません。同記事によれば、ネザマフィさん(イラン人。29歳。母語はペルシャ語)は神戸大大学院修了、今は大手電機メーカーのSE。『白い紙』、僕は未読でいつか読んでみたい。イラン・イラク戦争下のイランンの田舎町の高校生男女が主人公。白坂記者によると「描かれた異国の情景は、確かに五感に迫ってくる」。ネザマフィさんの弁によると「日本語はもうちょっと頑張らないといけない。特に、漢字は面白いけれど難しい」そうです。またこれから後の作品の構想は「人そのものの考え方や生き方を描いていきたい」。
今年もひょっとして、日本語非母語話者の芥川賞受賞があるかもしれませんね。

最後は「富山の魅力をPRするアニメ番組」。北日本新聞5月14日付。ピーエーワークス(南砺市城端)と「The BERICH」(魚津市)の共同制作。富山県と中国遼寧省の友好県省締結25周年企画。6月中旬からYouTubeでも配信されるそうです(英語・中国語・韓国語・フランス語)。YouTubeにアップされたらこのブログでご紹介します。乞うご期待!
by tiaokumura | 2009-05-21 21:21 | このブログのこと | Comments(0)


<< 平山蘆江『東京おぼえ帳』(ウエ... 全国和紙ちぎり絵サークル 第1... >>