週刊朝日緊急増刊『朝日ジャーナル 創刊50年』

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週刊朝日緊急増刊
『朝日ジャーナル 創刊50年』
第114巻第19号 通巻4942号
2009年4月30日発行(増刊)
朝日新聞出版
定価490円(本体467円)

朝日ジャーナル』(以下「ジャーナル」)との出会いは高校時代に図書館でだと思う。先生方の何人かはジャーナルを読むことを熱心に勧めておられたと思う。やがて上京し大学生になってから、一時期ほぼ毎号欠かさず読んでいた。連載順序は忘れたが、高橋和巳(1931-71)『邪宗門』・加藤周一(1919-2008)『羊のうた』・杉浦明平(1913-2001)『渡辺崋山』は貪るように読んだ。加藤周一さんが昨年12月5日に亡くなられ、お三方とも今は故人。40歳で若くして亡くなった高橋和巳の、今年はもう38回忌を迎える。
ジャーナルは当時横浜に住んでいた長姉を訪ねるときに横須賀線(京浜東北よりこちらのほうが好きだった)を利用していて、その車中で読んでいたことが多い。あの当時小学校入学前後だった長姉の長女が、今は一関市で『風と虹の教室』を主宰しているのだから、時代の流れに感慨深いものがある。
僕がジャーナルを読んでいたのは60年代後半。筑紫哲也(1935-2008)時代はずいぶん評判がよかったようだが、僕は年に何回か買っていた程度だろうか。下村満子時代はほとんど読んでいない。でもジャーナル廃刊の戦犯みたいに下村が批判されているのを読んで「そうじゃないだろう」と反発した記憶がある。もはや「朝日ジャーナル」の時代じゃなかったんですよネ。

写真、今日本屋さんで購入した。『朝日ジャーナル』、今年が創刊50年ってことで、廃刊してたのが、『週刊朝日』から緊急増刊。なんで「緊急」かと言えば、
崩壊寸前の「日本型社会システム」
いま問われているのは、私たちの「知性」、そして「感性」
という表紙の惹句にその想いが凝集されているのでしょうね、たぶん。
僕のジャーナル時代では見田宗介(「現代社会はどこに向かうか」)・鶴見俊輔(「”大づかみ”できなくなった日本人 なぜ米国、米国と言い続けるのか?」)が、僕の同世代では加藤典洋(「『連帯を求めて』孤立への道を」)・高村薫(「欲望の果てに、理性を」)・吉田司(「『老人全共闘』諸君! 『新・ルンペンプロレタリアート』と共闘しろ」)・吉岡忍(「吉岡忍が詠むニッポンの風景 この国で生きるということ」)・八代尚宏らが寄稿や対談。当然ながら雨宮処凛・湯浅誠が登場し、浅田彰・柄谷行人・斎藤貴男・平野啓一郎・玄田有史・橋口亮輔・中森明夫・辻元清美・秋元康・堀江貴文・鈴木宗男・森永卓郎・長妻昭ら、多彩なと言うか(いい意味でも悪い意味でも)朝日好みの無難な人選。立花隆も寄稿すればよかったのに、依頼しなかったのか本人が断ったのか。表紙コラージュは羽生春久という人。p.75には「若者たちの神々」「新人類の旗手たち」のリストあり。
活字はかつてのジャーナルよりかなりポイント大きく、たぶんワシみたいな年齢にも読みやすくという配慮なんかもしれん^^。値段もワンコインでお釣りが来るお手ごろ感。
ボクが買ったくらいだから、けっこう60歳前後で8万部くらいは売れるかもしれん^^。
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by tiaokumura | 2009-04-15 20:20 | | Comments(0)


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