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夢は夜ひらく忌


奥村:以下、当ブログ・2014年8月22日付「藤圭子さん、1周忌」再掲。ただし、一部改。

1969年9月、岩手県一関市生まれの18歳の少女・阿部純子が鮮烈なデビューを飾った。同じ時に、歌がうまい女の子なら和田アキ子が、美少女ならカルメン・マキが、時代の象徴ならピーターが現れたが、阿部純子=藤圭子は、歌のうまさも美少女性も時代の象徴も全て兼ね備えていたところが、多くの他の同時代の歌手たちと異なっていた。彼女の歌う『新宿の女』は、その詞(みずの稔・石坂まさを)には寺山修司『時には母のない子のように』にはない怨みが、そのメロディー(石坂まさを)にはいずみたく『いいじゃないの幸せならば』とは異なる暗さが込められていた。詞も曲も、そして何よりも歌手本人が、僕たち一般大衆の心の奥深くを撃った。
デビュー曲『新宿の女』に続く『女のブルース』(1970年2月。作詞・石坂まさを、作曲・猪俣公章)で20週+17週という37週連続1位。そして、もし彼女の曲1曲となると僕はこれを選びたい『圭子の夢は夜ひらく』の第3弾(1970年4月。作詞・石坂まさを、作曲・曽根幸明。B面は『東京流れもの』)も大ヒット、第4弾『命預けます』(1970年10月。作詞・作曲・石坂まさを)も留まるところを知らぬ勢いでのヒット連発となった。あの頃は、どこでも藤圭子の歌が聞かれたものである。だが、「演歌の星を背負った宿命の少女」(売り出し時のキャッチコピー)はやがて時代に合わなくなる。「歌は世に連れ」は確かだが、いかに藤圭子ワールドとはいえ、「世は歌に連れ」はせいぜい錯覚どまりなんでしょうね。藤圭子の紅白出場は1976年の5回目が最後だった。最後のシングルヒットは『京都から博多まで』(1972年1月。作詞・阿久悠、作曲・猪俣公章)でしょうか。
2013年8月22日は木曜日で、僕は、富山国際学院での勤務中に、ネットのニュースサイトでその朝の藤圭子の西新宿での自死を知った。その後の報道にスキャンダラスなものも少しはあったが、全体に彼女を温かく受け入れるような報道態度だったのは、イマドキのメディアでは珍しかったかもしれない。50代・60代の、藤圭子に青春を彩ってもらったスタッフが、マスメディア業界に残っていたからかもしれない。娘・宇多田ヒカルの母へのコメントもすばらしかった。

以下、YouTubeからアップ。『カスバの女』『圭子の夢は夜ひらく』『みだれ髪』。意外&不謹慎かもしれないが、1・3曲目はカヴァー曲です。YouTubeには藤のカヴァー曲もかなりの数がアップされています。どの曲も自家薬籠というか、藤圭子ワールド。彼女の才能のすごさに唯々聞きほれるばかりです。

前回記事では削除されちゃいましたが、今回はちゃんと続いてほしいものです、このYouTube

なお、当ブログ、3年前の2013年夏、自死直後の藤圭子追悼記事はこちらです。

https://youtu.be/zLCyHid8SC8
https://youtu.be/AImrOR_qqSg
https://youtu.be/5PSA1Yu0GIA


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# by tiaokumura | 2016-08-22 06:05 | 追悼 | Trackback | Comments(0)

ジャン・ユンカーマン監督『沖縄 うりずんの雨』

f0030155_14463456.jpg沖縄 うりずんの海
私たちは沖縄のことを、どれくらい知っているだろうか?
2015年 日本 148分 日本語・英語
監督:ジャン・ユンカーマン(John Junkerman1952-)
企画・製作:山上徹二郎
音楽:小室等
出演:石川真生 大田昌秀 近藤一 玉城洋子 知花カマド ダグラス・ラミス ロドリコ・ハープ 他
ナレーション:ジャン・ユンカーマン(日本語)
公式サイト:こちら

僕(たち)が子供のころ、日本国は「46都道府県」だった。自分じゃ地図上で全てが特定できないまでも、山形県・栃木県・岐阜県・鳥取県・香川県・佐賀県とか覚えたんでしょうね、勉強だと思って、隆信少年は。18歳、進学先で沖縄出身者と同級になった。同じ専攻の大城君。年齢は僕より何歳か上だった。彼は南方系の顔立ちで澄んだ強い眼差しが印象的だった。彼がパスポートで「日本国」に留学しているということは、入学後ほど知れず僕は知ったことでしょうね。「内地留学」とかだったか。僕自身がパスポートを持ったのはそれから35年ほど経って、パリ行きを願った時だった。大城君の後輩に赤嶺君というのがいた。彼も僕らと同じ国語学国文学専攻だった。赤嶺君は大城君と比べるとじゃっかん弱い感じだったが、のちに彼をTVで見てビックリした。彼、なんと、衆議院議員!に。僕たちの先輩には、沖縄出身で知的で南沙織(まだ当時はデビューしてなかったが)より美少女な方もおられた。今、彼女はどうしていらっしゃるだろう。僕より2歳ほど年上だから70を超えている方。

本映画タイトルの「うりずん」は「潤い初め(うるおいぞめ)」が語源。「冬が終わって大地が潤い、草木が芽を吹く3月頃から、沖縄が梅雨に入る5月くらいまでの時期を指す言葉」(パンフレットより引用)。沖縄地上戦は1945年4月1日に始まり同年6月23日に終わる。6月23日は現在「慰霊の日」である。
うりずんの 雨は血の雨 涙雨 礎の魂 呼び起こす雨 小嶺基子
本作の監督ジャン・ユンカーマンには、僕はまだ観ていませんが『チョムスキー9.11』(2002年)・『映画 日本国憲法』(2005年)も。出演者のダグラス・ラミスは津田塾大教官の頃に知った。国分寺にあった(今もある?)「ほんやら洞」にも出入りしていたような気がする。僕は彼の本、何冊か読んでいる。英字紙の記事で彼に手紙を書いたこともある(天皇に関する記事)。ラミスは現在は沖縄在住。ロドリコ・ハープは、由美子ちゃん事件から40年後の1995年9月4日の女子小学生暴行事件の加害者3人の一人。音楽は小室等。

アップした写真、上は映画パンフレット、下は「沖縄米軍基地問題 検証プロジェクト」の刊行物。
沖縄はもう独立しか存続する道、ないんでしょうね。僕の今から10年半前の当ブログ記事
僕は「沖縄独立」を支持したい
こちら
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# by tiaokumura | 2016-08-21 14:46 | 映画 | Trackback | Comments(0)

「AERA」「JAPAN CLASS」

f0030155_12284015.jpgAERA ’16.8.22
2016年8月22日発行
朝日新聞出版
特別定価410円
(奥村)大特集は「先生が忙しすぎる」。勤務先の富山国際学院では専任のお二人にはずいぶん長時間労働していただいている。僕自身は1日6時間強しか働いていません(恥)。昔(半世紀以上前^^)、18歳で進学のために上京。進学先は総合大学だったんですが、前身が師範学校だったせいでしょうね、教師志望が多かった。若い時ってアホなこと考えるもんで、「温暖な静岡県での高校教師」が人生で一番いい環境だとか思う同級生もいて、自分もそっちに行けたらとチラっと考えたことも^^。教育実習は附属高校でやったかなあ。で、同級生には教育畑で名を成した方も何人か。
さはさりながら、今の教師は大変だ。本誌によると、「学校で仕事をする時間は?」の集計結果、9時間以下は小学校で約11%、中学校で約8%で、高校で6.4%です(p12)。これ、平日「授業のある日」の平均で、全国の公立小中高の教員5373人の回答結果。睡眠時間は小中高とも平均で6時間を切る。「管理職試験」は「小中ともほぼ1倍」だそうです。優秀な人材は公教育ではなく塾業界に流れているかも。

JAPAN CLASS
どうせニッポンのことだから
2016年8月7日 初版第1刷
東邦出版
1000円+税
(奥村)これで7冊目になるのでしょうか、「JAPAN CLASS」。神保町・そうがく社に注文しお盆明けに勤務先に届きました。大特集は「「ニッポンで暮らした~い!」日本の生活ってウチの国より全然いいじゃん!」、「世界中の観光客が一挙集結!?大阪にドハマリする外国人続々」の2本。特集は「白髪まじりの野球小僧・イチローに全米大興奮!」「世界中の女性を美人にする熊野町の化粧筆」「「日本はボクらの兄貴分!」。日本とフィリピンの意外な関係」「世界中が大注目!変態自動車レース国・ニッポン」の4本。
今、出井康博『ルポ ニッポン絶望工場』(講談社+α文庫)を読んでるのですが、「ニッポンで暮らした~い」って、どうなんだろう。『ルポ ニッポン絶望工場』に出てくる「事実」、日本語教師としてつらい気持ちにも。私も犯罪者の片棒をかついでいるのかも。
「大阪」、僕はどちらかと言うと苦手。神戸・京都は泊まったことがありますが、大阪はない。大阪って外国人観光客に人気あるんですね。

当ブログ、前記事に続き雑誌2誌の紹介。
アップした写真は、紹介雑誌2誌と共に波多野千寿さんの作品と彼女からの暑中見舞いハガキも。写真の波多野作品は白馬時代からの友人・ブチュから先日東京で食事した際にプレゼントされました。土と火の芸術=陶芸、波多野作品は青が特徴で、今回作品の茶は自然を意識した色合いなのかも。あるいは加齢に伴う人生観の反映か。僕は先日波多野さんにゴダールの絵ハガキを送ってたのですが、彼女、それ喜んでくださったみたく、別の友人からの<勝手にしやがれ>と2枚、「額に入れ、玄関と廊下の壁にかけ」たそうです^^。

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# by tiaokumura | 2016-08-20 12:28 | | Trackback | Comments(0)

「文藝春秋」「クロワッサン」

f0030155_1329214.jpg文藝春秋 2016年9月号
文藝春秋
平成28年9月1日 発行
特別定価950円

クロワッサン 2016年8月25日号
マガジンハウス
2016年8月10日 発売
特別定価480円

「センテンス スプリング」^^、すっごい勢いですが、こちら月刊誌「文藝春秋」を僕が買うのは、又吉以来約1年ぶりかなあ。村田沙耶香『コンビニ人間』、載ってます(pp406-482)。僕はあまり小説を読まないのですが、ゆっくりゆっくり4分の1まで読み進めました。川上弘美の選評が載っているが(pp398-399)、本作について以下。
・・・こちらは反対に笑ったのです。はじめての種類の、笑いかたでした。おそろしくて、可笑しくて、可愛くて(選評で「可愛い」という言葉を初めて使いました)、大胆で、緻密。圧倒的でした。
選者は他に山田詠美・村上龍・島田雅彦・小川洋子・宮本輝ら。ここ10年程の芥川賞では、僕は楊逸『時が滲む朝』・黒田夏子『abさんご』・又吉直樹『火花』、読んでます。
本誌、他にも読み応えあり。立花隆「天皇制の限界」、半藤一利・保坂正康「我らが見た人間天皇」、「戦前生まれ115人から日本への遺言」、永六輔「テレビが日本人を恥知らずにした」、深田太郎×三田完「阿久悠日記 全二七冊を読む」、佐藤優「ベストセラーで読む日本の近現代史」、伊集院静「文字に美はありや」、葉室麟「大獄」など。これだけのラインナップで1000円弱なんですから、雑誌好きな僕ならずともお買い得かも。

僕にはメルマガで「Hanako」「anan」「クロワッサン」から定期的に案内が届く(無料)。本号、内容に惹かれ購入。「よりそう言葉、はげます言葉。」。オール女性。女性が自由で元気な時代って、いい時代なんでしょうね。90代の内海桂子、吉沢久子、佐藤愛子の他に、黒柳徹子、野際陽子らも。
内海桂子「九十四ですよ 酒は一合 ごはんは二膳 夜中に五回はお手洗い 百まで六年訳はない 皆様どうぞよろしく願います」「くよくよ悩んでる人には、そんな暇があったら、まず動いてみなさいよって言いたいね」
本誌で初めて知ったのですが、ユニセフ親善大使の黒柳は、「今年はネパールには行きました」(p14)。

富山国際学院は夏・冬・春の休みがそれぞれ約2週間あり、今年の学院生の夏休みは遠足の翌日の8月6日(土)から21日(日)まで。自分、立場上、休み期間中に何かあれば、スタッフ・学院生から僕のケータイに連絡が入るのですが、今のところ、8月16日現在、特別なことは起こってないみたい。一応、休み中は24時間ケータイ、onしてます。自分自身の休みは8月11日から今日までで、明日8月17日から出勤。明日は、メールチェック、電話・お客様応対、授業準備、教材作成などでしょうか。ありがたいことに来週は外部からの授業依頼があり、出稼ぎできます。僕の担当は6日間で各日45分×3。

突然ですが、ところてんが食べたい。「心太」、難訓語でよく出てくるかも。今朝スーパーに買いに行ったのですが、見つからなかった(泣)。
それにしても、幼いころ親戚の軒先で食べたそうめんとか、アイスキャンデー売り屋から買ったアズキアイスとか、あまり明るいと言えない夜店屋台のかき氷とか、井戸水で冷やしたスイカやキュウリ・トマトとか、種を気にしながらのまくわうり(富山では「まっか」)とか、中学部活の後でごくごく飲んだ水道水って、なんであんなにうまかったんでしょうね。記憶って知らず知らずのうちに美化してるのかも。

久しぶりの6日間連続投稿。次にこういうのできるのはいつのことでしょうね。
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# by tiaokumura | 2016-08-16 13:29 | | Trackback | Comments(0)

ありがとう近代美術館 PART1 マイ・ベスト×ユア・ベスト

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ありがとう近代美術館 PART1 マイ・ベスト×ユア・ベスト
富山県立近代美術館は1981年7月に開館し、積極的に「20世紀美術」の紹介をしてきました。来年富岩運河環水公園へ新築移転オープンするため、これが当館での最後の大規模なコレクション展になります。本展では、2014年に行った来館者アンケート「富山近美コレクション ここが聞きたいQ&A」の結果を活かし、作品の見どころやエピソードをお伝えするとともに、当館コレクションとゆかりのある方々のコメント「わたしの1点」を添えて、来館者の皆様に人気の高い作品約100点を選りすぐり展示します。
富山県立近代美術館
~9月4日(日)
公式サイト:こちら

美術館や図書館は、この国では月曜日が休館なんでしょうが、富山県立近代美術館は8月15日(月)オープン。帰省客やお盆休みの人に見てもらいたいがための月曜開館なんでしょうね。10時ころに入館した僕の頃には人はまだ少なかったですが、会場を後にする頃にはポツリポツリと。家族連れ、カップルなど。少年少女、どんな風に展示、見るんでしょうね。驚いたり触りたくなったり。
展覧会リストによれば101点の展示。マックス・エルンスト『森と太陽』、アンリ・マティス『版画集『ジャズ』より』、パブロ・ピカソ『肘かけ椅子の女』、ルネ・マグリット『真実の井戸』、ジョアン・ミロ『パイプを吸う男』、ポール・デルヴォー『夜の汽車』、マルセル・デュシャン『トランクの箱<特装版>』、ジャスパー・ジョーンズ『消失Ⅱ』、サム・フランシス『ブルー・イン・モーション3』、アンディ・ウォーホル『マリリン(10点組)』、ベルナール・ビュッフェ『闘牛士』、フランシス・ベーコン『横たわる人物』。そしてアルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti1901-66)『裸婦立像』。本展パンフレットに絲山秋子『不愉快な本の続編』が引用されている。主人公の乾ケンジロウが『裸婦立像』に「魅せられて、突拍子もない行動をとる」のだそうです。こういう小説、あったんですね。僕、約35年前、富山にUターン(都落ち^^)して『裸婦立像』との初対面-富山に戻ってよかったと思ったもんです。それ以来今回まで、「なんだかとてもしんどい時」、これを観に来たもんです。ジャコメッティ以外にも上掲のようなすばらしいコレクションの数々がある富山県立近代美術館。
本展、日本は杉山寧・平山郁夫・前田常作・南佳子・横尾忠則・福田美蘭・草間彌生・亀倉雄策・田中一光・福田繁雄・永井一正・浅葉克己ら。郷倉父娘、金山康喜・野見山暁治はそれぞれ隣接して展示。ここでは僕は、横尾忠則・野見山暁治の講演も聞いている。
ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault1871-1958)がないのはどうしてなんでしょうね。残念。あと、マルク・シャガール、アンリ・トゥールーズ=ロートレック、ジャン・デュビュッフェ、ジョージ・シーガルもない。これらは「PART2」になるのでしょうか。
会場入り口に久泉迪雄の「「富山近美」ことはじめ」が掲示。そこには、瀧口修造・大岡信・東野芳明・河北倫明・山崎覚太郎の名、そして中田幸吉・中沖豊の名も。
1981年7月開館の富山県立近代美術館は2017年に富岩運河環水公園(「環水公園」の名付け親は大岡信)に移転。名前も変わるようです。

僕が思う富山三大文化は、この近代美術館と、SCOTおわら風の盆。利賀SCOT、今年は受付2日目にTELしたのが失敗じゃった。お目当ては完売。とほほ。今年は利賀に行くの、やめました。「風の盆」のほうは、かねてから行きたかった3日→4日に行けそうです。雨じゃなきゃいいのですが。3日(土)夜遅くに八尾(やつお)入りして4日(日)早朝までかの地で過ごそうと思う。体力、いささか心配・・・。
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# by tiaokumura | 2016-08-15 11:58 | 美術 | Trackback | Comments(0)